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新たな動き【36】 順天 究極のSGH

順天がSGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校になって、3年目。2年間徐々に試行錯誤して改善してきたSGHプログラムも、今年の高1からは、学年全体が実施することになりました。いよいよ究極のSGHとなるときがやってきたのです。

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☆今年2月に、2年目のSGHプログラムの取り組みについて、報告会が開催されて、その報告書がまとめられました。140ページを超える圧巻です。

☆順天のSGHの基本コンセプトは、「グローバル社会で主体的に活躍する人材育成のための研究開発~アジア・太平洋地域における教育的支援プロジェクトの実践研究~」です。

☆21世紀は環太平洋隣国一帯が20世紀型近代の影の部分を克服して、新しい民主化・近代化・グローバル化をカタチづくる時代です。そこでどのようなリーダーシップを発揮して生き生きと暮らしていけるのか。それは重要な課題であり到達すべき目標です。

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☆そのために、順天は、SGHとして、学力の3要素のうち、最もマインドフルな「主体性・多様性・協働性」を重視する学びの環境をつくっています。そして、その具体的な環境とは、3つの場面を準備しています。

ネットワーク・・・海外の高校・大学、企業・NPOなどとの連携プログラム。課題発見と仮説をたてるトレーニング。

スクールワーク・・・国内外の大学と連携し、実践的問題解決のワークショップを行う。

フィールドワーク・・・実際にフィリピンで、文化人類学的なリサーチをしたり、住民へのインタビューや現地校の生徒とディスカッションしたりして、問題意識を高め、自分たちはいったい何が出来るのか、道を切り拓く。

☆3つの場面の要約は、同報告書を読んで私が感じたことで、もしかしたら同校の意図とずれているかもしれませんが、私はそう感じました。

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☆そして「究極である」と感じるのでは、3年間のプログラムのストーリーです。高1はある意味仮説を立てる時期です。高2になって、実際に国外に出てフィールドワークをし、その仮説を打ち砕かれ、現地で新たな問題を発見しますが、何よりも自分が主体的にどうかかわれるのか悩む時空を、フィリピンの仲間と共有できるプログラムになっています。

☆だからこそ、高3になって、その思いをベースに問題を解決するための論文を編集できるのです。文献やインターネットで資料を調べ、整理するだけでは、まだまだ他人事ですが、順天の高3は、「自分軸」を抱きながら、海外の仲間といっしょに解決すべき道を歩んでいこうとするわけです。

☆高3の論文は、SGH一期生が今年書きますから、まだできていないのですが、すでに高2の段階で編集しているレポートを見て、その可能性に満ちていると確信しました。

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☆SGH3期生である今年の高1は、SGHのプログラムが2本になっています。言語活動的なSGHとサイエンスマス的なSGHといった感じでしょうか。1年間で、上記のスケジュールにあるプログラムを体験していきます。このようなプログラムが3年間のスパイラルになっているわけですから、グローバル人材として活躍できる生徒がたくさん輩出されると期待しないわけにはいきません。

☆なお、中学は、高校から、このSGHに接続するように、グローバルな視野のプログラムが中学全学年のロングホームルームで循環していきます。成長するとは仲間といっしょに自分自身が先入観や既存の枠、慣習・因習から解放されて自己変容することです。

☆大学受験勉強だけの6年間の最大のデメリットは、優勝劣敗の価値観を捨てることができないことです。つまり、大きな自己変容は望めないということかもしれません。順天は、大学合格実績もかなり良好ですが、それはSGHプログラムのような世界的視野と創造的思考力を養う学びの環境が大前提なのです。

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