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新たな動き【66】世紀の対決 本格化!(了)

☆今回の合同相談会の各ブースの背景パネルやパンフレットは、「2020年大学入試改革対応」「グローバル」「アクティブラーニング」「英語4技能」「SGH」「SGU」「海外大学」「IB」「適性検査型」「英語入試」「思考力入試」などの21世紀型教育キーワードで埋め尽くされていた感は否めませんでした。

2016年度中学入試マーケット

2016

2017年度中学入試マーケット

2017

☆昨年から今年の入試までは、シンプルに、20世紀型教育VS21世紀型教育の市場で、そのプレイヤーは主に学校でした。まだ受験生/保護者は、どちらかというと20世紀型教育を支持し、21世紀型教育に先鋭化している学校には、消費者の中のイノベーターが敏感に反応したというのが本当のところでしょう。

☆ところが、2020年大学入試改革よりも先に4技能英語が前倒しで活発化し、語学市場も激増してくると、メディアが、「英語入試」やC1英語レベルのベースである「思考力」を重視する入試に注目し、そのインパクトが受験生/保護者に影響を与えました。

☆しかし、学校は、マーケット認識より自分の道徳が優先するところが多く、決断が鈍ります。そのため、先行的に21世紀型教育を進めている現場と道徳中心の経営者との間で軋轢が生じます。

☆イノベーション側が勝利したとしても、歴史を顧みればわかるとおり、先頭に立ったリーダーは、討死したり、暗殺されたり、閑職に追いやられたりするものです。どこか喧嘩両成敗的な均衡が働くわけです。

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☆今年の春の人事は、そのような経営陣と現場との闘争や葛藤の痕跡が多く、そんなところにからも、本当に激動の時代であることを身に染みて感じるわけですが、今回の合同説明会では、学校選択者である受験生/保護者が積極的に多角的な学校選びの視点を身に着けてきていて、その意識の高さを見せつけられるシーンが広がっていました。

☆そのため、2017年度中学入試のマーケットは、上記のように複雑化しています。精度の高い20世紀型教育であれば、よいのですが、そういう学校は限られています。では、精度の高い21世紀型教育2.0の学校はどうかというと、それもまだ限られています。

☆パンフレットは21世紀型教育だけれど、実際に話してみると、何も変わっていないという学校もある。20世紀型教育をやっているはずなのに、実際には21世紀型教育にもだいぶ足を踏み入れている学校もある。

☆そういう意味では、選択者の多くのは20.5型教育を実践している学校を選ぶ傾向に落ち着くのかもしれません。

☆大学進学実績もある程度だし、アクティブラーニングや英語教育に力をいれているという学校ですね。

☆ところが、そのような均衡型マーケットになると、必ず極端な20世紀型教育と突出した21世紀型教育の両極が生まれます。

☆こうして均衡点の次元を高めながら、いずれは、21世紀型教育が全面展開する時代がやってきます。この均衡点以下の学校は、当然ながら生徒募集で苦戦するでしょう。

☆そして、突出型教育を行っている学校は、意外にも最初市場は様子をみますから、一気呵成に生徒を集めることはできません。三田国際がそうであったように、短期間ではあるが、用意周到な準備が必要です。

☆あるいは、工学院のように走りながら変容していくというパターンもあります。しかし、かえつ有明のような、同校の歴史的事件という、他校ではめったにない状況の中で、昇り竜のように突出型教育に転換していくというのは、たいへん珍しいケースです。

☆かえつ有明は、これまでイノベーションは、プロジェクトチームでやってきました。そのプロジェクトチームが教師によってのみならず生徒によってもスクラムが組なれるようになったというのがかえつ有明の最近の動きです。

☆プロジェクトですから自由な発想で小回りの利く動きができます。若手で構成されていて、教科も横断型のチームです。完全に未来型学校のプロトタイプです。いわゆる典型的学習する組織になっています。

☆メンバーも毎年約半分ずつ入れ替わりますから、そのプロジェクトマインドが徐々に学内に広がっていきます。

☆かえつ有明は、たしかに21世紀型教育2.0を超え、突出型教育に突入していますが、それがはっきりと見えるのはしばらく時間が必要です。

☆しかし、かえつ有明の突出力のエンジンであるプロジェクトチームの存在は口コミで広まっています。おそらく塾歴社会に浸っている消費者には見えないでしょうが、2020年大学入試改革が、既得権益を守る政府要人や官僚の中の権力者、大手教育産業によって結局は変な形のものにしたてあげられようとしています。

☆「高等学校基礎学力テスト(仮称)」などは、100万人受けるわけですから、中身などどうでもよく、それを請け負いたいわけです。ものすごい利益ですよね。本当に必要ならばよいのですが、つまらない高校版学力調査テストです。不要ですね。

☆しかし、そんなことを言っても、その教育産業の模擬テストを多くの公立高校や私立高校も使っています。模擬試験を学校外で、生徒が私事の自己決定で利用するのは問題はないのですが、学校教育のシステムに埋め込まれているのです。21世紀は、アイヒマンの権力が微分化拡散していますから、そこに右顧左眄せずに進める「自分軸」が必要です。

☆20世紀型教育や20.5型教育は、そういうクリティカ能力が育ちません。なにせ塾歴社会を形成している教育産業の模擬試験でどのくらい上位であるかを誇りにしているぐらいですから。

☆そうはいっても参考資料として使わらざるを得ないわけです。そういうときは、クリティカの力をもった「自分軸」を形成して、自己の意志を研ぎ澄ましておくしかないでしょう。そういう教育をやれる学校はとても少ないですね。

☆その少ない「突出型教育」を行っているのが、かえつ有明です。

☆2017年では、受験生/保護者は、学校に対して行うアクレディテーション(品質認定・認証)と同等の選択眼を学ぶ時代になるでしょう。もちろん、それは塾に対してでもです。

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