学校選択のための評価のメガネを磨く<09>子どもの才能と学校のマッチング③
☆解き方を記憶しているのか考えているのか、実は一生懸命勉強している姿を外から見ているだけでは見分けがつかないのですね。どうやって見分けるか、それは、たとえば次のような絵を見せて語ってもらうインタビューをします。
☆これを素材に思考力セミナーをやったのは、聖学院の本橋先生ですね。見事にこれで思考を創発された子どもたち。聖学院を選べば、自分の才能が開かれ、学力も伸びるのだという自信を得たのです。要するに、生徒とインタビューをする教師がたくさんいれば、その学校は、入学してくる生徒の偏差値が低かろうと高かろうと問題ないのです。実際、聖学院は偏差値60の生徒が第一志望で選ぶ学校です。
☆聖学院のような学校を選ぶ生徒は、解き方を憶えるのではなく、解き方を考えるのです。でも、入学前は、解き方を憶えずに、発想術や思考方法に興味と関心が高いのです。ところが、そういう生徒は中高で急激な飛躍をとげます。
☆偏差値の高い生徒で、「生徒の伸び方③」のようなパターンの場合があります。解き方を考え、それを記憶して自動的に引き出せるようにしておく生徒です。でも、解き方の背景に、発想術や思考方法が別次元にあることに興味と関心がもてないという生徒の場合、これ以上飛躍しないわけです。中高で成績はよいけれど、飛躍がなかなかできずに、ジレンマに陥るわけです。
☆発想術を発見できないと、メンタルタフネスが形成できず、突破口発見力も育ちにくいのですね。成績優秀者だけれど、創造的自信がない大人は、やはりいっぱいいます。
☆伸び方③の生徒が、発想術や思考方法に気づけば、大飛躍します。メンタルタフネスの翼と突破口発見力の翼をもった<thinking bird>になるからです。
☆今までクリエイティブスコアエリアが意識されていなかったときは、将来飛躍するはずのタイプ②の生徒は中学受験では排除されてきました。またタイプ③とタイプ④の区別は意識されてきませんでした。
☆ところが21世紀型教育が開いたクリエイティブスクールの領域では、タイプ②とタイプ④の生徒が学びの協働ができるのです。しかも、中学入試の入り口での偏差値の差は、最終的には、飛躍して関係なくなります。
☆クリエイティブスクールにとって、中学入試の偏差値は飛躍への滑走路の一部だったのです。
☆自分の子どもがタイプ①ではなくタイプ②であるのか、タイプ③ではなくタイプ④であるのか、どうやって見分けるのでしょう。
☆秋に行われる適性検査模試や最難関模試では、Cレベルの問題が出題されるので、そのときにある程度わかるでしょう。しかし、その前にどうやってわかるかは、やはりインタビューです。
☆このキノコとリンゴで哲学対話を行うと、タイプ②やタイプ④の生徒がいまここで現れ出でるのがわかります。対話しながら知的喜びがそこに広がりますから。
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