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新たな動き【77】工学院のハイリスクアクティブラーニング

☆IB(国際バカロレア)には、10の学習者像の中の1つに、リスクテイカーたれというのがある。そんな学習者を生み出す授業がローリスク戦略のアクティブ・ラーニングだったとしたら、それは矛盾である。

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☆さて、現状のアクティブ・ラーニングは、いずれもボンウェル、アイソン、ノエル・エントウィスルの理論がベースになっているが、彼らが提唱したローリスク戦略からハイリスク戦略へ、あるいは浅いアプローチから深いアプローチへというシフトはまったく顧みられていないのである。

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☆実際、溝上慎一先生が監修しているシリーズを読むと、ローリスク戦略によるアクティブラーニングの事例がズラリと並ぶ。

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☆もちろん、溝上先生は、浅いアプローチから深いアプローチへというベクトルを示唆しているが、具体的にそれを示していない。ところが、工学院のグローバルティーチャーTOP10の高橋一也先生(工学院大学附属中学校教頭)のアクティブラーニングは、深いアプローチになっているし、ハイリスク戦略のデザインにになっている。

☆世界で認められる授業は、生徒の思考力や発想力の竜巻を起こすがごとくのパワフルな授業であるのは当然と言えば当然だ。

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(6月8日、工学院のハイリスク・アクティブラーニングの授業の見学会)

☆ハイリスク戦略とか深いアプローチには、思考や発想などの認知過程を外化することができなければならないと溝上先生は語る。では、どうやって認知過程を外化できるのか?

☆それには、メタルーブリックである思考コード、思考チップス、発想術のモデルであるthinnking birdを羽ばたかさなければならない。溝上先生はこの幸せのthinking birを見せてくれない。7月の東京私学教育研究所主催のワークショップで、私はその鳥を飛ばしてみたいが、果たして飛んでくれるだろうか。

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☆それは、ともかく、工学院のプロジェクトチームであるiTeamは、このthinnking birdを開発し、すべての教師が高橋一也先生のようなスーパーグローバルティーチャーになろうという高い意識で学習する組織をつくり、日々自己陶冶に励んでいる。

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