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新たな動き【88】 三田国際 深いアクティブラーニングへ

☆三田国際の中2のインタークラスの授業を取材しました。理科の授業でしたが、オールイングリッシュの授業です。日本の理科教育と違い、実験と知識定着というスタイルではなく、実験と科学的思考構築というのがセットになっています。取材したときの理科の授業については、21世紀型教育サイトをご覧ください。 ここでは、今のところ誰も論じていない重要のことに少しふれましょう。7月のから8月の間の東京と福島、大阪の教員研修のワークショップを行った後、中身については、ある程度公開できると思います。

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☆さて、三田国際は、ついに深いアクティブラーニング=オーセンティックなアクティブラーニングに突入しました。これは、難しい話なのでまだ学校説明会でも発表されていません。

Mita
(首都圏模試センターの「私学の魂」のサイトに掲載されています)

☆実は今世間で騒がれているアクティブラーニングは、ペア学習だったり、グループワークだったり、プレゼンだったり、その形態を整えるのに躍起になっています。

☆先生によっては、深いい問いかけが、長年の経験からできる先生もいますが、その問いの構造を思考コードとしてシステム化しているわけではありません。ですから、研修を開いてその先生の模擬授業を体験して追試していくわけですが、どういう思考システムが教師と生徒の間にシェアされているか意識されていないため、形態を見よう見まねになってしまいがちです。

☆すると、一方通行型の授業の達人にとっては、手ごたえがなく、アクティブラーニングは意味がないもののように感じてしまうのです。このようなアクティブラーニングを浅いアクティブラーニングと、溝上慎一先生は暗に呼んでいます。

☆これに対して、深イイ問いかけを行っている講師の先生は、たしかに深いアクティブラーニングを実施しているのですが、自分ではどこが深いのかシステマチックに説明ができません。

☆したがって、その先生がたとえ所属している学校と言えども、学校全体でそのような深いアクティブラーニングを広めていくことができないのです。どうしても浅いアクティブラーニングになってしまいます。

☆また、仮に思考コードを認識している先生も、正解が多義にわたる問いかけをあえてしない先生もいます。正解は1つではないけれど、最適な正解は議論しながら動的均衡点に達するものですが、それは生徒が思考コードをある程度理解出来るレベルだったら、授業は成り立つのですが、学級崩壊寸前になりかねません。

☆まして、教師も生徒も思考コードを意識していなければ、おもしろければなんでもいいとなり、抑圧的声かけをしない限り収集がつきません。そのぐらいなら、ローリスク戦略の浅いアクティブラーニングにとどめておく方が安心安全でしょう。

☆ところが、三田国際はメタルーブリックとしての思考コードを、改革のプロセスの中で完成させました。思考コードをデザインしているところは、今のところ三田国際とかえつ有明、工学院なのですが、入試問題分析、シラバス構築の土台など教育全体に完全に浸透させている学校は三田国際しかないでしょう。

☆英米、欧州、IB、PISAでは、この思考コードがサマティブアセスメントとフォーマティブアセスメントの架け橋になっていますから、実は公立学校の先生方もなかば無意識で全員が使ってしまっています。米国のCCSSにしても同様です。SATなども同様です。TOEFLやIELTSもそうですね。

☆したがって、日本の教育界はすでにこの段階で世界標準ではなく、グローバル人材教育など遠い話なのです。

☆かつては、日本の中でサバイブしていればよかったのですが、もはやグローバル人材の流動性が高くなっているので、この意味で世界標準に調整できない私学は、アジアにおける東京大学のランキング低下と同様のことになります。

☆この思考コードの開発を行っているところは、日本で唯一「首都圏模試センター」です。B社はおそらく、三田国際の思考コードをなんとか導入したいと考えているでしょう。もちろん、工学院やかえつ有明のものもねらっていると思います。そのぐらい貴重な宝物なのです。

☆自己開発している首都圏模試センターはあっぱれですし、ソフトパワーをリサーチと称し、模倣してしまおうというB社の戦略も市場至上主義経済社会においては、企業戦略としては、他者に比べれば意欲的でしょう。

☆教育というのは、非営利団体なので、簡単に企業にもっていかれます。正々堂々と自己開発する首都圏模試センターのような企業が新しい資本主義経済社会を創っていくのでしょうが、今は過渡期ですね。

☆正義の味方21世紀型企業が勝つのか、WINーWINとか称して忍び寄りソフトパワーを奪取する20世紀型企業が勝つのか、歴史の物語りは、紆余曲折なかなかおもしろそうです。

☆私たちは、創造的活動を行うか、ユデガエル的安心安全をとり、気づいたときはタイタニック状態になるのを選ぶのか。でも、しょせん私事の自己決定をするしかないのですが。。。

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