新たな動き【95】工学院 来春さらなる教育改革!②
☆工学院では、イノベーションチームというプロジェクトを中心に、高橋一也先生のような深いアクティブラーニングを共有し、実行していくために自分たちで研修ができるコーチングシステムをつくっている。
(中学の教務主任の太田先生もコーチングシステム構築の中心的役割を果たしている。)
☆研修の内製/内省化を着々と進めている。かといって内向き志向というわけでは全くない。外部の講師とジョイントしたり、起業家たちとプログラムをデザインして運営もしている。外部の研修にもどんどん学びにいっている。
(アプリ開発をはじめとするプログラミングスクールを米国で展開する『Make School』の共同創業者 Jeremy Rossmann氏が来校。ハイブリッドインターナショナルクラスのEnglishの授業でプログラミングの特別講義を実施。もちろんオールイングリッシュ。)
☆同校は「デザイン思考」というプログラムも行っている。図書館を拠点として、国語科教諭で、司書教諭の有山先生(いくつかの大学の講師もしている)が中学の先生と協働して実施。同校の教員研修で、「デザイン思考」のワークショップを実施し、学内で「デザイン思考」とは何か、そのプログラムとはどういうものかなど共有した。
(1人1冊お気に入りの本を持ち寄り、すべての本の関係を見いだして物語を即興的につくるインプロワークショップ。クリエイティブティとは何か一瞬にして共感できるシーン。盛り上がった。)
☆同校のPIL×PBLという深いアクティブラーニングの探究は、プロジェクトチーム―教科―学年―全体と循環しているシステムになっている。「プロトタイプ―リフレクション―リファイン」を繰り返す工学院ラーニングスパイアラルが先生方の魂を揺さぶる。
☆特徴的なのはリフレクション。英語科主任の田中先生(中川先生同様、全国の英語の先生のためのリーダー研修の運営委員でもある)もコーチングシステム構築の中心的役割を果たしているが、太田先生が全体を俯瞰しながら研修を運営し、その過程で気づいたことをタイミングよくファシリテートするのが田中先生。ワークショップのプログラムも、両先生が話し合いながら、参加者の取り組みの状況を見ながら、共感が響くように微調整しながら進行していく。研修で行われる技術は、そのまま授業でも活用されているだろう。
☆リフレクションは、実に多様で、全体研修が終わった後も、運営をしたプロジェクトチームは、振り返りのミーティングをする。心地よい疲れもあってか、オープンマインドは全開。多角的な視点が投げかけられる。田中先生、太田先生、そしてもう一人学年主任の加藤先生もコーチングシステム構築の中心的役割を果たしている。プロジェクトメンバーのケアをしながらのファシリテートは、モチベーションの火を燃やし続ける重要な役割。
☆加藤先生は、広報とこのコーチングシステムの活動をつなげるデザインナーでもある。来春のさらなる教育改革に向けて、教師力に磨きをかけるコーチングシステムが大きく回転し始めている。
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