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深いアクティブラーニングが生み出す世界

☆ピーター・センゲ編著の「学習する学校」(英治出版2014)にこんな箇所がある。

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(ご承知の通り、ピーター・センゲの「学習する組織」の姉妹編)

私は、今日の子どもは彼らが育つ世界の状況に目覚めているというだけではなく、状況を心配し、私たちの想像よりずっと多くの子どもが何かやらずにはいられない気持ちでいるのだと思う。

もちろん、確証はない。子どもたちを社会に関与させるための機会を創るために、私たち大人が、まだやるべき多くのことをしていないからだ。大人は子どもに関する自己強化型のメンタル・モデルをあまりにも安易にもっていないだろうか。

「子どもは世界のことなど気にも留めていない。彼らが夢中になるのはビデオゲームやメールのやり取りやフェイスブックだけだ」と。

しかし、私たち大人がそう信じると、子どもが前に向かって歩みを進めるのための場を生み出すことはしなくなる。私たちが彼らに変化を生み出す機会を与えなければ、子どもは誰に問いかけようにも誰にも聞いてもらえない。

言いたいことがあっても心から耳を傾けてくれる人はいないと感じてしまいかねない。

☆極めて重要なメッセージではないか。どんな子どももいまここで世界に接してきている。世界に関心がないはずはないのに、まだ子どもだから気づいていないのだと勝手に大人が思っている。

☆だから、目覚めさせようと一生懸命教えたとする。どんどん子どもは自分が接していいる世界の感じ方から遠のいていく。やがて、たしかに無関心になるかもしれない。しかし、それでも世界にしっかり立っている子どもたち。いつもその瞬間その瞬間、世界から呼びかけられているのである。

☆いったいなにを呼びかけているのか、耳をすまし、目を凝らして、世界の呼びかけを受け入れる場が必要なのである。まずは、自身で感じ、つかみとる。その過程に教える行為が介在してはだいなしだ。

☆子どもがイメージするいまここでの世界の出来事。喜びもあるし悲しみもある。それを知った子どもたちは、共に喜びを分かち合いたいと思い、動き出すだろう。悲しみを乗り越えるために何ができるのか考え、行動をおこすだろう。

☆すべて教科書に書いていない未知の世界だ。子どもはいつも世界に接し、世界の作り方を学んでいる。クリエイティブ。それは世界を作ることなのである。

☆20世紀型近代社会は、世界から学ぶのではなく、権力者が権力者を生み出し、彼らが世界を強引につくってきた。それが今、大きく揺らいでいる。どうしたらよいのか?

☆シンプルに世界を五感で感じとり、世界の循環を知り、世界の作り方を学ぶ場が必要なのだ。その世界の作り方を学ぶ場こそ正しき深いアクティブラーニングなのである。

☆2020年大学入試改革や新学習指導要領は、この子どもたちの世界への関わり方、世界を感じるセンス、そして世界の作り方の可能性を見いだす場として機能して欲しいものである。

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