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新たな動き【112】 石川一郎先生と電話会議 21世紀型教育の奥義

☆「2020年の大学入試問題」(講談社現代新書)の著書石川一郎先生(前かえつ有明校長)は、「21世紀型教育機構」の理事ということもあって、21世紀型教育の奥義の伝道者として東奔西走で、大活躍。

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☆ときどきお会いしたりするが、何せ日本全国飛び回っているので、最近は電話会議が多い。今しがた電話があり、情報交換をしながら、やはり21世紀型教育を目指す「思考力テスト」の作成はなかなか難しいと。

☆たしかに問題解決型の問いの立て方はなんとかなるが、それが創造的問題解決型の問いになるかどうかは別なのだと。

☆なんかうまくいく方法はないかという議論になったのだが、私は、能力の問題ではなく、環境の問題だと思いますと。

☆21世紀型教育を実行しようと思ったとき、教育の形式だけ変えようとすることはやりやすいのだけれど、教育の中身までは環境に規定されているから難しい。

☆というのも、受験生/保護者が20世紀型教育を引きずっている限り、どうしても創造的な問題解決より論理的な問題解決で十分になる。

☆21世紀型教育機構では、1962年に米・スタンフォード大学の社会学者、エベレット・M・ロジャース教授(Everett M. Rogers)が提唱したイノベーション理論を頻繁に活用する。

☆しかし、教育市場で使い方を誤ると、改革は遅れる。この理屈では、新しい商品購入の消費者の特性を早い順に5つに分類していて、イノベーター(Innovators:革新者)→アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)→アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)→.レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)→ラガード(Laggards:遅滞者)の順になる。

☆そして、イノベーターとアーリーアダプターだけターゲットにあてていては、やがて消費者に飽きられてしまうというもの。

☆しかし、それは商品という市場だからあてはまる。学校の生徒募集は、定員が決まっているから、むしろターゲットは絞った方がよい。これがうまくいった学校は三田国際だ。イノベーターとアーリーアダプター層で満席になっている。

☆あくまでもターゲットは、シンプルにイノベーターとアーリーアダプター。すると、アーリーマジョリティの中から、そこに参加したくなるメンバーがでてくる。ますます、イノベーターとアーリーアダプターは猛勉強して偏差値という障壁を生み出す。

☆ところが、このコンセプトがはっきりしていないで、従来のアーリーマジョリティやレイトマジョリティもターゲットにしようとすると、論理的問題解決の問いで妥協してしまう。

☆それゆえ、21世紀型教育改革をするならば、覚悟を決める必要があるのだと。工学院が創造的問題解決型リーダーシップ研修を内製化しているのは、そういう意味もある。もちろん、一足飛びに全体というわけにはいかない。そこで来年秘策があるのだということのようだ。

☆いずれにしても、2020年大学入試改革は、海外の大学の日本進出を食い止めるどころか、大いにウェルカムの姿勢で臨むことになってしまうだろうから、創造的問題解決型の問いを作成できるようにしておかないとたいへんなことになるという話で終わった。

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