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新たな動き【119】 工学院 「挑戦・創造・貢献」志向の女子に人気

首都圏模試センター「2016年7月統一合判」の志望者数関連データ」によると、工学院大学附属中学校の複数回入試の志望者総数の前年対比は、105.0%。男女別にみると、男子の志望者数は横ばいで、女子の志望者数が増えている。そして、もちろん、インター、理数、特進などハイブリッドな3つのクラスというイノベーティブな改革に賛同しているわけで、前回論じた森村学園とは違い、「挑戦・創造・貢献」に立ち臨むリスクテイカーとしての女子受験生/保護者が増えているのである。

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(平方校長の推進する改革は、女子生徒にも受け入れられている)

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(学内の教育改革はもちろんのこと、日本、いや世界の教育改革にインパクトを与えるパラダイムシフトが工学院から始まっている)

☆この改革は、現在の中2が入学するときから始まったが、その準備が現在の中3が入学したときに始まった。

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☆C1英語はもちろん、PBL型アクティブラーニング、1人1台タブレット活用、グローバルプログラムなどは、今や中学全体で行われている。しかも工学院思考コードというエピステモロジー的な発想の世界標準のエバリューエーション基準ができあがっていて、授業だけではなく、今夏3週間の中3オーストラリア研修でも活用されている。

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☆このような思考コードやルーブリックは、本物アクティブラーニングを行っている学校は独自に作成している。三田国際も同様である。

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☆一体これは何だろうと思う保護者もいるかもしれないが、実は首都圏模試センターも最難関模試で、コードを成績表に活用している。

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☆今のところ学びの深層に埋まっている知の宝で、これに気づいている先鋭的な学校や模擬試験センターは少ない。はっきりいって、この発想がなければ2020年大学入試改革や海外大学進学準備教育は、学校全体で取り組むことはできないといっても過言ではないほど重要なことなのだ。

☆それはともかく、中学の改革は、馳文科大臣が視察にくるほどだから、よほどのことなのである。

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(中学では、スタンフォードからプログラミングのおもしろさを伝えてくれるブレインが訪れ、プロジェクトが行われた。当然オールイングリッシュで)

☆そして、来春中3が高1にステップアップするのだが、そうなると改革は一気呵成に高校にも波及する。現在その準備が着々と進んでいる。アクティブラーニングのルーツは、そもそもリベラルアーツであり、この教育の重要性は多くの学校で語られれているが、だからといって、弁証術だとか修辞学をはじめるわけにはいかない。ある意味、IBはリベラルアーツの現代化を行っているが、工学院も独自にリベラルアーツの現代化というトランスフォーメンションを行っている。だからこそ、本物の改革なのだ。

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☆その改革の準備として、たとえば、高2がLearning by makingという新しいアクティブラーニングのメッカであるボストンのMITに研修に行っている。引率の先生は、数学の先生だが、英語が堪能で、改革は優れた人材を磁石のように惹きつけている。リスクテイカーの受験生が惹きつけられるのと同じ理屈。

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☆高校のふだんの生物や化学の授業でも、すでにPBL型アクティブラーニングが展開されている。同校では中学入試で「思考力テスト」を行い、その対策講座として「思考力セミナー」が実施されているが、入試問題は学校の顔と称されていることを裏付けるような授業が進行している。

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☆そして、PBL型アクティブラーニングで、画竜点睛を欠かさないようにするには、最終的には、本格的論文編集に取り組む必要がある。これについても、高2全員が10000字を超える論文編集に取り組んでいる。

☆このような改革で大学実績はどうなのかとよくある質問はでるだろうが、改革前夜である今春、実は出始めているのである。2020年に大いに飛躍するようにマインドセットしているのだが、その兆しがすでに出始めているのである。

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☆しかし、この改革のおもしろいところは、文化祭などのイベントにおいて、タブレットを中心にメディアミックスで企画提案され、それが行われるようになっていることだ。プロジェクトチームが授業から飛び出て学内に広がっている。自分たちでテーマを決めて、それを話し合いながら、ものをつくりながら、PRしながらデザインしていく。そして、やはて学校から社会に、社会から世界に飛び出ていくのだ。女子生徒に人気がある理由は、ここにあるだろう。

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