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新たな動き【130 】 未来をデザインするのは、なぜ大妻中野で、吉祥女子でないのか。

首都圏模試センター「2016年7月統一合判」の志望者数関連データ」によると、大妻中野の複数回入試の志望者総数の前年対比は、109.5%、吉祥女子は120.1%。吉祥女子の方が人気がある。と読むのは早計である。

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(入試の選択肢を創造する大妻中野。この行為自体が未来をデザインするのだ)

☆昨年は、2月1日が日曜日でサンデーショックだった。このショックを受けても何ら偏差値は変わらないし、大学合格実績にも影響はない。そう考えている吉祥女子は、今春は見事に回復。

☆一方、大妻中野はサンデーショックの悪循環から脱しようとして、入試改革やそれに伴うカリキュラムチェンジを毎年行っっている。ハイリスクアプローチであるが、入試の新しい選択肢を受験生とシェアしようという動きにでている。

☆子どもたちにとって、既存の選択肢の中から最適なものを選べという教育は20世紀型だ。何を学ぶかは、教師がいくつか用意し、選択の自由だよと。

☆しかし、子供たちは、その用意された選択肢では役に立たない予想不可能な時代に突入する。

☆選択肢を自らデザインする時代なのである。つまり、subjectからproject、projectからmarketへ。それが中高大の学びが仕事につながるトランジッションだということだろう。

☆予想のつかない仕事があふれる未来。subjectなどいう教科にこだわっていて、未来をデザインすることはできない。projectはもちろん重要だが、経済、技術、実現というインテグレイト思考がまだまだプロトタイプのまま。やはりmarketへの実験が必要だ。「起業教育」「プログラミング教育」というのは、このmarket感覚のトレーニングの学びの空間。

☆marketなんて!というのは20世紀型教育。そりゃあそうだろう。学歴経済格差をつくってきたことに対し無反省のまま、marketの不透明性の解決探究を回避して、あるいは、そのようなmarketの悪循環を忌避して、どこか遠くのことを解決する探究しかおこなってこなかったのだから。

☆イマニュエル・カントではないが、marketが成立する社会こそ平和であり、経済活動そのものが即社会貢献であるというシンプルな社会はいかにして可能かが未来のデザインのポイントになる。

☆その希望は、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムなどなどにある。大妻中野がシンガポールやタイなどに行くのは、そういう意味がある。

☆未来のデザインは、多角的なシンキング、多様性が必要。新しい関係やつながりの発見こそ大切だからだ。日本の文化は、その多くが欧米化している。アジアもそうなっていくのかもしれないが、多民族多言語であるために、そう簡単ではない。だからこそ、その時間差が新たな選択肢を創出することになるだろう。

☆20世紀型教育のままで、格差社会のポジショニング競争をすることが、子供たちの才能の機会損失をもたらしているということは、説明するまでもない。

☆そして、多くの学校が気づいていないのは、thinnkingの重要性だ。learning by doing→learning by making→learning by thinkingという未来へのカリキュラムチェンジを大妻中野は行っている。

☆ほとんどの学校は、thinkingのカリキュラムがあると錯覚している。しかし、それはたんに体験を通して、すでにある選択肢を追認過程をたどっているだけである。

☆クリエイティブマーケットを新たに創出する思考スキルこそ必要であり、その創出こそが真の社会貢献である。そのために多様なコラボレーションが必要だということ。

☆それなのに、貧しい境遇の子どもたちを救いに行こうという不遜な体験重視は、たしかにある意味では大切であるが、ちょっと話が違うような気がする。この発想自体20世紀型だ。

☆大妻中野の教育ビジョンと吉祥女子の教育スタイルは、そういう意味で真逆。どちらを選ぶかは私事の自己決定だが、未来の人間力に対しどちらが高い意識を持っているのかリサーチすることは子どもの未来の選択にとって重要だと思う。学校選択は未来の選択でもあるのだから。

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