« 2016年7月ホンマノオト「アクセスランキング」ベスト50 | トップページ | 新たな動き【134】 集結!世界を変える私学人 大妻中野・聖学院・八雲・首都圏模試 »

新たな動き【133】 学習院女子 理科の問題 工夫するとファインマンプログラムに

☆学習院女子の入試問題は、とにかく書かせる。記述型形式の問題であふれている。創造型問題というより、覚えた知識をきちんと活用できるか、知識と知識を結び付けて論理的に考え続けることがどこまでできるかという問題。

Photo
(2016年度学習院女子入試「理科」)

☆菌類、植物、動物、人間の循環について考える定番の問題と言われれば、それはそうだが、この循環は、もっと開かれているから、ここからいくらでもネットワークを拡張できる。

☆21世紀型教育の一見異質のものを結びつける知的体験をするきっかけになる。おそらく学習院女子の授業もこのような21世紀型知性への機会をいっぱい作っているのだと思う。ただ、あくまで「知識→理解→応用→論理」の循環までが中心で、「クリティカルシンキング―クリエイティブシンキング」へ思い切り飛ぶかどうかは、先生によって違う。学校全体でハイリスクアプローチで取り組むとまではいっていない。

☆ただ、「知識→理解」で循環し、あとは難問解法に集中するという環境ではないから、低次思考と高次思考の2元論的な学習観ではない。あくまで低次思考と高次思考は相互関係的にとらえているだろう。ただ、高次思考は大学でという話だと思う。

Dsc04721
☆ところで、この問題に、チョロQを結びつけるとどうなるか。そんな問いを投げかけたらどうなるか。あのノーベル物理学賞受賞者ファインマンが幼いころ、食事中に父親に問いかけられたエピソードとしてでてくる話。

☆既存の知識や先入観を開く問いかけで、知識がダメとかそういう話にならない。キノコとリングが結合するには、それぞれの知識の下位知識や日常知識をどんどん開いていくことによって、結合の気づきが発見できる。

☆ファインマンは、この過程を好奇心・開放的精神・疑問が次々生まれる連鎖のプロトタイプとしていたに違いない。チョロQが走るその姿に思考の過程を可視化する見事なエピソード。

Img132
☆さて、このような隠れたネットワークに気づくことに気づく発想を、「キノコとリンゴ」のアイコンで道標として「発想術」に抽象化しておきたい。なにか閉塞状況に陥ったとき、ふとこの「キノコとリンゴ」のアイコンを想起して、そうそうとにかくネットワークを開いていこうと頭を動かし始めたら、意外な発見をするものだからだ。

☆閉塞状況に陥るとオチコムものだし、ネガティブファンタジーが目の前に現れるものだ。受験も同様だ。そんなとき、諦めないでネットワークをとにかく広めてみること。その発想の転換がメンタルタフネスを回復すするし、突破口を見いだす機会を自ら生み出すことになろう。

☆こんな感じで、発想術として多様な知性のエピソードを8つに抽象化したものを創った。すでに、「ルビンの壺」はよく、本ブログでもよく使っている。今回は学習院女子の問題を端緒として、「キノコとリンゴ」を活用することができた。他の発想術については、また入試問題と結びつく時にでも。

☆中学入試問題は、やはり実におもしろい。

|

« 2016年7月ホンマノオト「アクセスランキング」ベスト50 | トップページ | 新たな動き【134】 集結!世界を変える私学人 大妻中野・聖学院・八雲・首都圏模試 »

21世紀型教育」カテゴリの記事