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新たな動き【137】 工学院の夏

☆夏休み!私立学校の夏はグローバルに動く。教師も生徒も海に、森に、グラウンドに、旅に、そして海外に・・・。研修や探究活動が目白押し。そんな中で、特に工学院は多様な海外研修であふれている。

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(工学院のセブ島英語研修。2週間コースと3週間コースに分かれている)

☆多様なプログラムがあるというだけで驚愕なのだが、何より感動的なのは同校のブログとfacebook、twitterの更新のスピード。毎日なのは言うまでもないが、一日の間にニュース速報なみにアップされるのだ。

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☆研修先はセブ島だったり、シアトルだったり、アデレートだったり、ハワイだったり、吹奏楽のコンクール会場だったり、世界中に広がっている。1人の人間ではできない。

☆では、専門のジャーナリストを送りこんでいるのか?なわけはない。では広報部の部隊が分担して貼りついているのか?それもない。だいたい広報部の部隊は、今月21日、22日の国際フォーラムでの私学展の準備で、学校にいる。

☆校長平方先生は、各地域の私学協会に招かれ、21世紀型教育を説いて回っている。グローバルティーチャーTOP10入りした高橋一也教頭は、シアトルから帰国するやスタンフォード大学のデザイン思考のワークショップに参加したり、故郷秋田の活性化イベントでワークショップを実施して活躍している。

☆一体誰がこれだけの情報をアウトプットしているのか?それは1か月前からセブ島にはいって、自己マスタリーを極めつつ、現在研修に訪れている工学院生を指導している加藤先生なのである。

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(加藤先生は一足先にセブ島入りして、英語の腕を磨きつつ、現地の子どもたちとも交流している。)

☆もちろん、加藤先生が各地を飛び回っているのではない。加藤先生を中心にコラボレーションしている先生方がアウトプットしているのだが、そのリーダーシップを加藤先生が発揮しているがゆえに、稼働しているのである。

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(工学院の中3生は、オーストラリア3週間の研修。海外異文化体験研修専用のブログまで立ち上げている)

☆考えてみれば、21世紀型教育、PBL型アクティブラーニングを実施しているために、学校全体が学習する組織になっている。そのリーダー3人のひとり加藤先生が動いているわけだから、当然アウトプットは自然に行われる。

☆ICTも教師は全員あらゆる局面で活用しているので、SNS活用も自然な流れ。

☆だがしかし、学習する組織では、ビジョン共有がされているというところが肝心なのである。今回の海外研修での生徒の様子の発信は、保護者への気遣いなのである。生徒のチャンレンジ精神を見守る先生方のメッセージなのである。安心安全の守護神であり、知の挑戦を促すミネルバ神であろうとする先生方の想いが共有されている。

☆だから、自然と生徒への想いがアウトプットされるのである。

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☆一方で、理科の先生方をはじめ、国内にいる先生方全員が、今月末に行われる「科学教室」の準備で大忙しだ。大学の八王子キャンパスと中高キャンパスすべてを活用し、80以上のプログラムが実施される。何せ8500人以上の参加者が集う一大科学イベントなのである。

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(東京私学教育研究所主催の教頭部会で、上田教授のサポートをしながら自ら研修に参加する太田先生も工学院の学習する組織のリーダーの1人。今は中3のオーストラリア研修に同行。)

☆そして、先生方は、イベントや研修をこなすだけではなく、その合間を縫って、自己研鑽(自己マスタリー)の日々を過ごす。これも学習する組織の構成要件の1つ。

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(左は平方校長、右は新井先生。平方先生は教頭部会の座長。新井先生は平方先生をサポート。しかし、学校に帰還すると進路指導部長として高3生を指導。昨年から就任し、実績の飛躍は顕著)

☆この自己研鑽も、先生方1人ひとりのスキルアップのためであるというより、そうしなければ21世紀型教育は成就しないという想いがあるからだ。21世紀型教育の眼目は、生徒が予想不能な事態に遭遇したときに、それを創造的に問題解決できるように備えておくことである。今までの教授法では、予想不能な事態に対応できない。つまり、先生方は目の前の生徒の未来を見通しているからこそ動けるのである。

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(工学院の田中先生も学習する組織を形成するリーダーの1人。スタンフォ―ド大学のデザイン思考×STEM教育の研修やIBのTOK研修に参加して自己研鑽。今月中旬、ハワイ研修に生徒を引率して旅立つ)

☆こうして、工学院の学習する組織は、マルチプレイヤー&マルチインテリジェンスの先生=SGT(スーパーグローバルティーチャー)を輩出する学校を創り上げているのである。つまり、世界に貢献する生徒を育成することでこれまた世界に貢献する教師が生まれる構造になっており、21世紀型教育のプロトタイプを提示しているといえよう。

☆さて、しかし、何より重要なことは、生徒も先生も無事帰還するコトであることは言うまでもない。無事を心から祈っています。

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