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【速報】和洋九段女子 21世紀型教育機構に加盟

和洋九段女子中学校 和洋九段女子高等学校(以降「和洋九段女子」)が21世紀型教育機構に加盟。同校は、大胆な21世紀型教育改革の準備を重ね、たんにアクティブ・ラーニングの手法を取り入れたり、生徒募集を目的とするための21世紀型教育ではなく、21世紀型教育機構の目指す高い志と共鳴し、同機構同志校になることを決断した。

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(画像は和洋九段女子のサイトから)

☆今の小中高生は、2020年の大学入試改革の影響を受けるが、その改革はそもそも彼らが2030年に直面する予想不能ともいえる困難な事態を、多様な人々と協働して、創造的に問題解決していく知を身につけることをゴールにしている。

☆東大を頂点とする学歴社会を支える従来型の受験市場では、2020年の大学入試改革にはなんとか間に合うかもしれないが、2030年には間に合わない。すでに、アジアの大学で、東大の地位は低下し、イノベーション分野でもシンガポールや韓国、香港に日本の産業は抜かれ、中国やインドに今にも追い抜かされようとしている状況。

☆知的基盤社会では、大学の学問知と民間が協働してソフトパワーを生み出すことが土台となるが、その土台づくりにおいて、日本はすでに遅れをとっている。そこを巻き返す2030年になるはずなのだが、今のところ、文科省に、そこまで実現する力があるかどうか不明である。

☆この教育改革を政策上着々と進めているのは確かであるが、その現実化の力がどこまであるかわからないというのが本当のところだろう。

☆そこで、21世紀型教育機構は、独自に先鋭的に2030年に遭遇する未知なる問題を発見し、創造的に解決し、共に新しい世界を創造する才能や知を育成する学びの環境を整えることを誓い合った。

☆グローバルゴールズに象徴される世界の多様な問題を解決するソフトパワーを創造できる力としては、4技能の英語力はCEFR基準でC1英語を目指す必要がある。またPBL型アクティブラーニングを全面展開し、与えられた世界を理解するだけではなく、そこに横たわる問題を自ら発見し、創造的に解決し、世界を創る思考力を養うことも必要である。

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☆未来のソフトパワーを見いだすには、遺伝子工学やAIなどでもそうであるように、ICT教育は必須である。

☆進路は東大学歴社会から抜け出てグローバルな大学入学準備教育にシフトすることも欠かせない。

☆和洋九段女子は、これらの学びの環境を学校全体で創り上げる改革に取り組んできた。

☆21世紀型教育機構は、このような教育のクライテリア(基準)を精査し、共有し、最終的にその基準をクリアするように協力する学習する組織でもある。

☆21世紀型教育機構の加盟を考えて準備段階に入っている学校は増えている。10月には、関西での動きが激しくなっていく兆しが見え隠れしてきてもいる。

☆和洋九段女子のように高い志とクライテリアをクリアする21世紀型教育の共有はいかにして可能か、9月19日の21世紀型教育機構設立記念シンポジウムで、吉田理事長及び大橋理事・平方理事が語る。

☆今までの受験市場には、20世紀型の東大を頂点とする学歴社会依存型学校、そのようなシステムに対峙するSFC型学校の二つがあったが、いよいよ第三の勢力として21世紀型教育機構型学校が出現してきた。

☆今、学校関係者、教育関係者、何より受験生/保護者は、この事態をどう読み取り、子どもたちにどのように生かしていくか、2030年に起こり得る問題を想像し、そこからバックスキャンして考えなければならない岐路に立っているのではないか。

☆和洋九段女子は、この岐路において真正でグローバルな視野の21世紀型教育改革を機構と協働して駆け抜けることを意思決定したのであろう。

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