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大変動の通奏低音が響く(5)男子校の変化

☆これまで、男子校というと、大学合格実績を出してナンボという堅固な価値観があり、麻布や聖学院、武蔵のように、生徒1人ひとりの才能を伸ばすことを前面に出す学校は少なかった。

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(オンリーワン・フォー・アザーズという理念をベースにアクティブラーニング、ICT、C1英語、タイ研修など21世紀型教育を推進。その結果として大学合格実績も伸びている)

☆足立学園は、やはりまず大学合格実績ありきであることは、変わらない。しかしながら、授業改革も高らかに謳っている。

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☆ブースのデザインも、聖学院とは対極にあるように見える足立学園であるが、「行くぜ!授業改革!」というのは興味深い。パンフレットを開くと、授業改革の中身は、「アクティブラーニング」「ICT活用教育」「グローバル教育」をやることになっている。

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☆結局、このような授業改革を進めていくと、大学合格実績の創り方が変わるから、聖学院と対極というのは崩れてくる。

☆つまり、ここに開成が21世紀型教育に踏み込み始めているように、男子校の教育が柔軟になりGrowth Mindsetされるようになっていく兆候が見られるのではあるまいか。

☆授業が変われば、当然入試問題も変わってくる。知識理解の確認に思考力型問題が加わって来ざるを得ないだろう。

☆となれば、男子が中学受験勉強することは、目の前の合不合だけではなく、2030年に明らかになる未来の大変化に備えるキャリアデザインにもなるとはっきり言えるようになるときがやってくるということだろう。

☆中学受験勉強という今ここに、未来が開けてくる。辛い受験から希望の受験へシフトということなのかもしれない。

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