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新しい学び クリエイティブラーニングへ

☆21世紀型スキルを学校に広めている中心的な国はオーストラリア。ネットで、オーストラリアの学びをサーチしていくと、「ブルームのタキソノミー」と「ハイヤーオーダーシンキング(HOT)」というキーワードがたくさんでてくる。

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(理解や応用もHOTだという考え方もある。要するにブルームのタキソノミーのバリエーションはいっぱいある)

☆とにかく私立学校も公立学校もブルームのタキソノミーのうち「ロジカルシンキング」「クリティカルシンキング」「クリエイティブシンキング」は高次思考(HOT)で、ここをトレーニングしない限り、子どもたちは未来を拓けないし、拓かなければ、よき地球市民が育たないという危機感がある。

☆このブルームのタキソノミーを最も大切にしているのが国際バカロレア(IB)。もちろん、バージョアンアップしたものを造っているが、基本はブルームのタキソノミー。

☆たしかに、高次思考がなければ2030年の大変化の希望をゲットできないし、できなければ絶望におちこんでしまう。

☆この危機意識は海外だけのお話しということではない。日本も例外ではない。が、文科省はどうもブルーム型のタキソノミーは知っているにもかかわらず、前面にだそうとしない。

☆これはIBが好んで使うところからもわかるように、知の格差を生み出してしまうからでもある。そういう意味では21世紀型スキルを標榜する国々も、このパラドクスをどう乗り越えるか模索中でもある。

☆シンガポールも、ブルームのタキソノミーを活用して教育大国になってきたが、ここにきて見直しが始まっている。構成主義的アプローチの学びにシフトしつつある。これはMITメディアラボ発信のものであり、ピアジェールソーに根っこがあるものだから、やはり自由と平等をベースにした啓蒙主義的発想がどこかにある。

☆それはともかく、さらにICTを加えて、構成主義×ICTアプローチの学びになっている様子だ。

☆では、日本も構成主義的かというと、学びの環境を整えて、子どもたちが何を生み出すのかじっくり待とうというような化学反応まかせというハイリスクアプローチはとれないだろう。ではどうするのか?おそらく、知識→理解→応用の低次思考の「応用」を拡張することでブルームを超えようとしているのだと思う。

☆応用とは、知識・理解の積み上げの次に、違う文脈にいかに適用ができるかということだから、思いもよらぬ発見がある。これを創造的と呼べばよいのであると考えているだろう。

☆それで、十分世界の知との競争に耐えることができると考えている。しかし、これは80%の生徒の話で、残りの10%を占めている、公立中高一貫校やSGH校はやはり高次思考をカバーするということになる。

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☆さて、残りの10%は私立中高一貫校である。当然高次思考に突入せざるを得ない。ただし、そのとき、図のように低次思考と高次思考という区別はせずに、知識から創造的思考まで丸ごと実践するのである。

☆区別をすると、結局どちらかしかやらなくなるからだ。だから、今のところ、このタキソノミー丸ごと学ぶプログラムに挑戦している学校は少ない。21世紀型教育機構のメンバー校は、それぞれ学内でこの丸ごとラーニングを行っている。

☆しかしながら、これではシンガポールやオーストラリアなどの21世紀型スキルを標榜している国々の教育に追いつくだけだ。知の格差を解消できないままである。

☆すべての生徒の才能を開花する集合天才をビジョンとするならば、ブルームのタキソノミーがイメージしているマスタリーラーニングを乗り越える必要がある。

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☆ブルームのタキソノミーを最も知られた思考の枠組みであると認めているIBを乗り越えるには、構成主義的な方法もあるかもしれないが、これはコストがかかり、格差を縮めることは難しい。

☆では、どうするのか?ブルームのタキソノミーを構成主義的発想に変換することである。これをクリエイティブラーニングと呼ぼう。そしてそこでワクワク興奮するような学びのマインドセットをクリエイティブマインドセットと呼ぼう。

☆STEAM教育とデザイン思考とブルームのタキソノミーの円環変容を結びつけたなら、おそらく相当おもしろいクリエイブラーニングになるはずである。

☆このことは、実はまたも私立小学校の先生方とワークショップを行ったときに気づいたのである。「応用」を「発想の転換」と置き換えらるなと思った瞬間にイメージがわいたのである。

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