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大変動の通奏低音が響く(7)続々教育イノベーション

☆イノベーションというのは、技術革新だけではなく、というよりも発想革新が先だろう。そういう意味で、今年も、学びの空間のリフォームや共学化や創造的プログラムの開発など続々大転換する学校が出現している。

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☆新渡戸文化中高も、来春高校は共学化するという。≪私学の系譜≫の根っこである新渡戸稲造はもともとイノベーターであるから、このような動きは当然であろう。

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☆日本工業大学駒場中高も、校舎リニューアルや創造的工学科というSTEAM教育路線をぶちあげている。もちろん、大学合格実績も追求するという二兎を追うタイプの学校。このスタイルで改革が成功しているのは東京都市大等々力。

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☆この二兎タイプは、しかし英語やICTにも力を入れるために、21世紀型教育にシフトする流れにならざるを得ない。この必然性の音こそ大変動の通奏低音と共振するものだ。

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☆一方神田女学園のように、グローバルコースに傾斜している学校もある。これは三田国際や開智日本橋タイプ。グローバルコースを立ち上げると、アクティブラーニングやICT教育を実践せざるを得ないが、何よりC1英語を行うことになる。

☆こうなると、三田国際や開智日本橋のように、世界大学ランキング100位内の大学に必然的に結びつくようになるのだ。エッ!本当と思うかもしれないが、2020年大学入試改革が行われなかったら、今でさえアジアでそのポジションを奪取されてしまうのだから、もっとたいへんなことになる。

☆それを見通して、海外の大学も積極的にアプローチしてくるはず。すでに水面下で動いている。

☆海外の大学の場合、二兎を追う必要がない。深いアクティブラーニングとC1英語とICTスキルを鍛え、クリティカルシンキング/クリエイティブシンキングを陶冶しておけば、それが自ずと大学入学準備教育になっているからだ。受験勉強と教養教育の区別の必要がないのが、海外の大学。2020年の大学入試改革の眼目もそこにある。

☆受験勉強と大学入学準備教育の差異に気づいている受験生/保護者が徐々に増えているのが現状。グローバル企業で活躍している保護者は、そのことを敏感に感じているのである。このセンスこそ大変動の通奏低音の響きである。

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