第三の学校選択へシフト(了)新しい基準の内訳
☆AⅠ、BⅠは、英語教育に力をいれているとはいえ、CEFR基準のB1B2でよいと考えている。アクティブラーニングも、教師と生徒の問答法をアクティブラーニングだととらえ返しているだけの場合が多い。
☆大学入学準備と受験指導の区別はついていない。ICTもパソコン教室、各教室の電子ボードやプロジェクターまでは完備しているが、日常的に生徒1人ひとりがリサーチしたりプログラミングできる環境はまだそろっていないというより、必要ないと考えている。
☆道具依存より考えることや本を読むことが重要であるという考え方。
☆これに対し、AⅡ、BⅡは、英語教育はCEFR基準でC1英語を目指す環境を整えている。SGH校は、B2までとなっているが、順天や富士見丘のようにC1でなければ、海外大学への機会を広げられないと考えているところもある。
☆またアクティブラーニングは、PBL(プロジェクトベース型)スタイルものが多い。究極のアクティブラーニングというわけである。したがって、教師と生徒の関係は共に学ぶというスタイルで、生徒のみならず教師もさらに知見や教養、イノベーション技術を高めていくことになる。
☆ICTは、タブレット型にしろノートパソコンにしろ、1人1台。21世紀型の学びはWhatのみならず、Howという学びの方法論も同時に身に付けていくのだが、どうやってHowを認識することができるのか。それは道具(ツール)を媒介させることによってである。
☆そして、この場合道具(ツール)は、メタ認知のための道具に変容している。メタ認知という道具は、使い慣れている言語以上の機能を果たす場合がある。だから、言語もメタ化して活用しなければあまり意味がない。
☆しかし、言語は日常化しているゆえに、また最強の道具が故に複雑系で、使いこなすのは生涯かかる。これが教養主義のパラドクス。中途半端な教養は実用的でないがゆえに効果がない。だが、突き詰めると言語の魂は世界を動かす。
☆それには、鍛錬が必要だ。そこにいくと、機能が限定的な道具は、使いやすい。ICT、レゴ、ワークシート、付箋紙などが論理的創造型知を触発するに有効な道具(ツール)となるのである。
☆にもかかわらず、BⅡ領域の学校は、まだ東大知にこだわっているというのも現実なのである。
☆したがって、2030年の未来をいまここで開く実現性の高い学校はAⅡに固まっており、まだ偏差値の高低に関わりなく、多くの子どもに機会は広がっている。
☆そして、ある意味この第三の学校選択の領域を切り拓いてきたのは「21会」である。21会は今までAⅡの領域を開拓してきた。
☆その使命を果たすためにも、21世紀型教育機構は、AⅢ領域に立とうとしている。今はまだAⅡであるが、やがて、21世紀型教育機構学校はすべてAⅢに位置するのである。そのために行う新しいアイテムは3つある。9月19日「21世紀型教育機構設立記念シンポジウム」で、その3つのアイテムについてパネルディスカッションが行われる。
☆この間、21世紀型教育機構の新メンバーとして、和洋九段女子が参加したり、関西の方でも準備が始まっている。AⅢ領域こそ、子どもの未来のいまここでの希望となろう。ぜひシンポジウムに参加していただきたい。
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