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それぞれの才能を生かせる学校選択

☆Yahoo!ニュースと週刊誌AERA(朝日新聞出版)の共同企画「みんなのリアル~1億人総検証」で「教育の選択」が掲載されている。4回シリーズで、第1弾は、「受験か英語か、両立か――多様化する進路に戸惑う親 8月23日(火)14時11分配信」。

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(大妻中野は、一般入試、帰国生入試以外に、国内生向けに「新思考力入試」「グローバル入試」を設定し、多様な才能を受け入れる機会を設けている)

☆東大や京大、早稲田、慶応大学などいわゆる有名大学がスーパーグローバル大学(SGU)にシフトし、4技能英語と思考力・判断力・表現力・協働性などの高次思考(ロジカル・クリティカル・クリエイティブシンキング)を求める時代がやってきた。

☆2020年大学入試改革で、今までのように知識・理解・応用の知識をどれだけ自由自在に引き出して組み合わせられるかという低次思考では、それらのSGUには入れない。

☆だから、せめて英語は幼稚園・小学校低学年のころからと思っていたら、小学校4年生の壁にぶち当たる。私立中学受験で御三家など偏差値の高い学校をターゲットにした場合、英語の学びはやめるべきなのか?今親は子どもの中学選択で大いに迷っているという。

☆しかしながら、中学受験も多様な才能を受け入れる機会を入試で設定するようになっている。首都圏模試センターの取締役北氏によると、首都圏私立中学入試では、英語入試も60校を超えるし、思考力入試や適性検査型テストも入れると120校くらいになるのではないだろうかということである。

☆今までも、英語に限らず、ピアノやサッカー、お習字など習い事の場合も学校選択は迷う。小学校4年生の壁が立ちはだかっていたからだ。

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☆ところが、2020年大学入試改革にともなって、学習指導要領が改訂になると文科省の各部会の審議が進むにつれて、「アクティブ・ラーニング」という「主体的・対話的な深い学び」が重視されるようになった。すると、今まで「何を学んだか、何を学ぶか」(what)が重視されてきたのが、「どのように学ぶのか」(how)というスキルが可視化されることが重視されるようになってきた。

☆この21世紀型スキルをめぐる議論は、すでに2020年をターゲットに文科省は2010年前後から水面下でリサーチしていて、それが日本版IBだとかSGH、SGUに結実しているから、すでにwhatだけではなくhowの可視化が重要だとか、低次思考だけではなく高次思考へという議論は行われてきた。

☆それがようやく、家庭の段階に情報が浸透しつつあるというのが、今なのだろう。

☆当然、私立中高一貫校でもその方向性のビジョンは、1989年のベルリンの壁崩壊以降から既につかんでいた。ところが、私立学校自身が小学校4年生の壁にぶつかっていたのである。

☆多様性の時代に、2科4科だけの入試では、多様な才能を受け入れないどころか、ある特定の才能以外は認めないというイルージョンをつくってしまうとジレンマをどう乗り越えるか、議論はつきなかった。

☆それが2011年フクシマという歴史的出来事がおこり、従来の低次思考でよいという硬い思考力だけでは、乗り越え難いということを実感し、柔らかい思考を養うべく高次思考の才能者も受け入れなければならないと決断した学校が出現した。

☆それが21世紀型教育を創る会の同志校である。一般入試以外に、思考力入試、英語入試を行い、多様な才能を受け入れ、その才能を伸ばして、未来の進路を拓く、アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーを誓い合った。

☆2011年から5年経った2016年の今、21世紀型教育のアドミッションポリシーは、同会メンバー校以外の私立学校とも共有できるようになった。しかし、次の課題は、実際にクリエイティブシンキングをどのように開発するのかである。

☆今までは、同志校も各先生の力量に任されてきたわけだが、それでは、21世紀型思考のスキルをすべての生徒にある一定水準以上の機会を設定することができない。21世紀型教育は、一握りの天才秀才だけの教育ではなく、すべての生徒の才能が開花する集合天才を目指している。

☆そこで、同志校は、独自の方法ではあるが、全体でやっていこうという大きなビジョンを共有する決意をし、21世紀型教育機構として組織的に互いに切磋琢磨していこうということになった。そのシステムは、今までの日本には存在しないシステムであり、これによって、IBと同じようなレベルの教育ができあがる。

☆IBの優れた教育は、世界の一部の生徒にしか機会は設けられていない。一方、21世紀型教育機構は、このメンバー校に入れば、全員が高次思考の柔らかい思考力を身につけることができる。それが3ポリシーに貫徹しているのである。

☆したがって、アドミッションポリシーも同機構の学校すべてが、スタイルはそれぞれだが、英語入試と思考力型入試を組み込むという意味で共通しているのは当然なのである。

☆今回の同記事は、21世紀型教育機構が時代の中で要請されているニーズに耳を傾け、了解してアクションを起こしてきたことの妥当性をサポートしてくれる意義ある内容である。

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