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2016年9月首都圏模試「統一合判」保護者会レジュメ(1)

☆JG生とか麻布生といえば、読書好きで、ユニークな考えや活動を追究していくキャラクターが多いというイメージがある。

☆しかし、これは特別なことだろうか?私立学校を志す受験生であれば、読書好きは、それなりに多い。テニスやピアノやバイオリン、将棋、囲碁、鉄道などに興味を持ち、かなりの腕前、達人という生徒もいる。何もJG生や麻布生に限ったことではない。

☆「プレジデントファミリー2016年秋号」の特集は「東大生174人の小学生時代」。東大生の96%は、小学校時代に「熱中体験」をもっていたというデータが扱われていたが、では、「熱中体験」をもてば、みな東大に入れるのか?

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☆そんなわけは、もちろん、ない。では、編集者は何を言いたいのだろうか?勉強一筋と思われがちな東大生も、実はそうではない。幅広い学びを大切にしてきたということを言いたいのだろうか。

☆たとえ、学歴社会、塾歴社会であろうと、勉強一筋ではなく、幅広い教養の領域で熱中体験を通過してきているのだと。

☆だからといって、しつこいようだが、みな幅広い教養の領域で熱中体験をしようよというわけでもないのだ。現実は、小学校4年生の壁があって、幅広い教養の一環としての習い事はやめざるを得ない。

☆この壁をなんのそのと飛び越えて、教養・スポーツも受験勉強も両立できる生徒のみが東大への道は開かれているということなのか?別に東大でなくてもよい。ハーバードでもスタンフォードでもよいのだ。

☆勉強と教養・スポーツの両立といったって、時間が足りない。だから、それができるパワフルな頭脳を持っている生徒はやっぱり賢いのだということなのか?

☆かくして、両立できる生徒は、受験勉強以外に教養・スポーツの領域も継続して入試に立ち臨むことができる。しかし、その多くは、入試に立ち臨むには、受験勉強以外は切り捨てなければならない。

☆「熱中体験格差」が厳然と横たわっているのが、受験環境の大きな問題である。今回のプレジデントファミリーは、実はそれを示唆する重要なリサーチ報告書であると読み取ることも可能だ。

☆「熱中体験格差」。実はこれがアクティブラーニングによってなんとか修正できるというのが、2020年大学入試改革や学習指導要領の眼目の1つである。

☆「熱中体験格差」をなくすことによって、生徒一人ひとりが、集中力を増し、モチベーションをアップするというのだ。しかし、実はこれだけでは、Fixed Mindsetを解くことができない。

☆いったいどういうことなのか?ここに生徒が集まる学校とそうでない学校の違いが現れる。熱中体験を通過したから、JGや麻布、東大に進めるのではない。熱中体験をしたから、学力が伸びるというわけではない。

☆だから、「熱中体験格差」とは、その体験をしたかしないかという次元と体験のし方のギャップという次元の話があるのである。

☆生徒が集まらない学校は、「熱中体験格差」をケアしてあげようと、一生懸命多様な体験を用意するし、アクティブラーニングも懸命に行う。でも、受験生はわかってくれない。生徒が集まっているあの学校のようにがんばっているのに、なぜ生徒が集まらないのか?

☆「熱中体験」は、用意されてやるものでないからである。エッ!じゃあ、やらなくてよいのか。それだともっと受験生は魅力を感じてくれない、どうすりゃいいんだ。

☆実は、簡単なことなのだ。学びはwhatとhowの両義性を有している。そして、whatは無限に豊かにあるが、それがゆえに、生徒によって興味や関心は違う。Whatを追究しても、生徒によって好き嫌いがあるから、それぞれの生徒によって「熱中体験」になるwhatもあるし、無関心なwhatもあるのだ。

☆そして、このwhatにばかり目がいっている、つまりFixed Mindsetされている学校の先生は、howの部分は抽象的でわからない。もっとわかりやすい言葉で説明してほしいとアクティブラーニングとは真逆のことを言う。

☆結局、ふだん懸命にやっていても、そんな考え方では、アクティブラーニングは、Growth Mindsetを形成することができないから、どんなに懸命にやっても、生徒はおもしろくないのである。この状態は、学校雰囲気を暗くする。受験生が一歩足を踏み入れるや、そのことは伝わってしまうのだ。

☆ところが、howを学ぶアクティブラーニングは、関心がなかった身近なことにもハッと気づき、そこから思いもよらぬことが広がっていく思考スキルを体得できる。この無関心が、急激に関心に変わるGrowth Mindsetは実にスリリングでおもしろい。

☆そういう体験ができる学校に受験生は魅了される。それは、実は一方通行型の講義だとしても可能なのだ。

☆スタイルではなく、この変換体験こそ、「熱中体験」の奥義なのである。しかしながら、よほどの授業の達人でなければ、一方通行の講義だけで、この「変換体験」=「熱中体験」を生み出すことは難しい。

☆だから、自ずとアクティブラーニングをやらざるを得ないという情況になるのである。そして、その体験を積み上げて、教師は眼力だけで授業を展開できる領域に超越するのである。もっとも、若い先生が多い学校には、そんな達人はいないだろう。躍動感あるポジティブで自己肯定感をサポートする心地よい雰囲気がまずあふれている。もっとも、その雰囲気の向こうに、達人の道が顕れるのであるが。

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