« トキワ松学園の英語。何よりPA。 | トップページ | 近畿大学附属高もまた未来を拓いている »

東京女子学園 教師の学習する組織広がる その未来には3つの資本が集まる

☆今、東京女子学園が沸騰している。「地球思考チーム」の先生方が、メタルーブリック(工学院や首都圏模試では「思考コード」と呼んでいるもの)づくりで議論がなされ、メタルーブリックを創っては、授業実践の中で再構築する試行錯誤をを繰り返している。

Tjg
(地球思考プロジェクトが英語教育、アクティブラーニング、キャリア教育、進路指導の最適化基準を作っているのである)

☆首都圏模試センターの北氏や山下氏からも、東京女子学園の先生方はがんばっていると評価は高い。だからもっと生徒は集まってよいはずなのだ。先生方もこんなにがんばっているのにと思いつつ諦めずにがんばっている。

Dsc08246
(チームが創ってきたルーブリックを再構築するために、もう一度キーワードを出し合い、カテゴリー分けしている)

Dsc08249

☆そのがんばりは、近々に花開くときが来ると、最近私は思うのだ。というのも、今までは、どんなに良い教育を行っていても、人づくりがもっぱらメインだったと思うが、ここ最近先生方のプロジェクトチームが、学内の先生方と横断的に協力体制を生み出しているからだ。

Dsc08257
(カテゴリー分けした項目を、チャート化する)

☆ここに生徒も巻き込み、やがては受験生やその保護者も巻き込まれていくだろう。先生方1人ひとりの力で、ネットワークを活用していた時代から、先生方がまずネットワークをつくり、そこに生徒や外部のネットワークがつながり、巨大なネットワークができつつある。

Dsc08267
(2チームに分かれて作ったチャートを比較分析する。共通点はあるが、まだまだ議論が必要であることに気づく。これでよいということは永遠にないから、プロトタイプ―リファインの連続の過程こそ学習する組織を強くする)

☆人づくりがもっぱらメインの組織はツリー構造で、シナジー効果が生まれない。ところが、ネットワーク型組織は、ポストモダン的にはセミラティス構造だから、社会資本という人的ソフトパワーのシナジー効果が生まれてくる。

Dsc08269
(今度は、具体的に各先生のアクティブラーニング授業の内容を語る。そして同時にスクライビングしながらその内容をチャート化する。このスクライビング手法は、あの学びはロックンロールだ!という上田教授から伝授していただいた!)

Dsc08272
(語りが終わり、スクライビングも終わったら、メンバー全員で補足を赤字入れ。集合天才チームが可視化される)

☆かくして人材資本と社会資本がつながり、かつここからが大切なところだが、システム思考を構築できる学習する組織になると、お金資本も増えてくる。

Dsc08276
(ルーブリックのチャートとアクティブラーニングのチャートを比較し、授業のどの展開項目が、ルーブリックのどの項目に相当するのか重ね合わせていく。思い描いていたアクティブラーニングはルーブリックでヴァリューという意味で評価するとどうなるか検証していく。ルーブリックの基準が弱いのか、アクティブラーニングのデザインが弱いのかいっぺに明らかになる議論が展開する。プロトタイプ―リファインの過程だ)

☆人材、対人関係、お金の三拍子がそろえば、教育の質は高められる。アクティブラーニングを実施するにも、ICTを備えるにも、学びの空間を創るにも、外部組織との連携するにも、お金はかかる。

Dsc08282
(以上のプロセスを1人ひとり丁寧に実施していく。その過程での気づきや発見も社会資本)

☆そのお金は、生徒募集でまかなえるわけであるが、システム思考そのものが売れるのである。もちろん現金がすぐに集まるわけではないが、市場で注目され、外部から連携したいと申し込んでくるだろう。そのときお金はかからないが、それは経理上の話であって、外部がお金を使っているのだから、市場は創出されている。

Dsc08285
(学習する組織はどんどんタフネスになっていく)

☆学校自体はゼロサムだが、生徒が集まる学校が、外部の市場創出に大貢献するのである。その循環はますます東京女子学園に人材資本、社会資本、お金資本を集中させていく。

☆この3資本が集まる組織を、私は「学習する組織」と呼んでいる。同校のように学習する組織化する私立学校がたくさん生まれるということは、結果的に受験市場は活性化する。

Dsc08287
(スクライビングは、自己マスタリーという学習する組織の大切な要素もサポートする)

☆だから、御三家だとか塾歴社会化なんて言わないで、「学習する組織化」を生み出そうとすると経済はたちまち復活する。ブランド校だけ生徒が集まる受験市場は、市場メイカーである塾の方々や教育リサーチャーの方々がちょっと考えれば、合理的でないことがわかるだろう。

☆Googleなど大企業が、ブランド校にターゲットをあてているようでは、意外と経済センスがないなあと思えるのは私だけか・・・。

Img265
(2004年に7人の同僚と編集・発行。もともとセミナー用に作成した書籍なので、市販しなかった。もはやこの一冊しか私はもっていないが、「2050年問題」からバックキャストしてみんなで議論して編集。2020年とか2030年とか2045年でなく、2050年から考えると発想したのは、今は工学院の英語教師で来春高1のハイブリッドインターナショナルコースのリーダーである岡部先生。あのときのチームは確かに学習する組織だった。3つの資本をとりあえず生み出していたが、社内の社会資本が失われたときに、解散。7人は、それぞれの道を歩んエいるが、「未来を創る学校」を探すあるいは創っている盟友もいるが、とにも“Soul”は今も響きあっていると思っている)

☆ところで、なんで本間が東京女子学園のプロジェクトチームのおせっかいをやっているのかと問われるかもしれない。東京女子学園は21世紀型教育機構のメンバーであり、私もその仲間に入れて頂いているからである。つまり、同校にとって、私は社会資本の1つなわけだ。大したパワーはないのだが。それに、随分前から「未来を創る学校」を応援するのは私のミッションでもあるからである。

|

« トキワ松学園の英語。何よりPA。 | トップページ | 近畿大学附属高もまた未来を拓いている »

21世紀型教育」カテゴリの記事