« 三田国際 クリエイティブシンキングの育成シーン公開 | トップページ | 文化学園大学杉並 改革2年目にして大きな成果(2) »

文化学園大学杉並 改革2年目にして大きな成果(1)

☆文化学園大学杉並(以降「文杉」)は、3年前から青井教頭がカナダのブリティッシュコロンビア(BC)州の教育省と壮絶な交渉をしながら準備し、2年前からBC州と文杉の高校のダブルディプロマ(DD)コースを開設した。

☆これによって、DDコースを卒業する生徒は、文杉の高校卒業資格とBC州の高校の卒業資格の両方を取得することになる。その結果が、DDコースの生徒の未来を拓く大きな武器になることは間違いないが、すでにそのプロセスにおける生徒の成長それ自体がすばらしいことになっている。

Dsc07340

☆昨年の夏、5週間のソーシャルスタディー集中講座をカナダで学んで帰国した高2生の授業を見学したが、社会も化学もオールイングリッシュなのは言うまでもなく、高次思考(higher order thinking)を使いこなすディスカバリーラーンニング手法を活用していた。要するに、深いアクティブラーニング。

Dsc07354
☆それにEnglishの授業も英語であるが、これはカナダにおける日本の現国に相当する科目。小説のトピックを説明するのに、エッセイ型の手法、ドラマ型のパフォーマンス手法、絵画表現手法など多様な手法でプレゼンする。

☆実は、この多角的なアウトプットの手法は、DDコースのすべての科目で行われているばかりか、学校全体で行われているというのであるから、驚きである。

Dsc07684
☆つまり、文杉の学びのコアコンピテンスのルーブリックとして、学校全体で共有されているのである。写真のように校内ギャラリーにそのイメージが掲げられ、教師も生徒もいつも見ることができる。可視化されているのである。

Dsc07672
☆校長の松谷先生は、「このルーブリックをプロジェクトでつくり、今すべての教員、全校生徒に振り返ってもらい、膨大なデータをつくって分析している。もうすぐその結果がでるが、結果はもちろん大事だが、教員も生徒も文杉の学びの視点を共有できたことが、とてもよかったと思う。文杉の学びの循環が学内に生まれ広まっているのは、まずは大きな成果だと思います」と語る。

☆今教育が変わろうとしている日本では、アクティブラーニングとは何か?そんなのはできるのか?成果はあがるのか?ルーブリックってなんだ?そんなことで大学は合格できるのか?という疑問や不安が蔓延している。

☆しかし、21世紀型スキルや米国のSTEM教育政策のスーパーロールモデルであるBC州の教育では、すでにあるもので、今年カリキュラムが改訂され、さらにブラッシュアップしていく。もちろん、ディスカバリーラーニングで、基礎基本の学力はどうなるのだ?高次思考(HOT)ばかりやっていて格差は広がらないのか?など日本と同じ批判も展開している。

Dsc07727
☆ただ、これから創るという段階での批判ではなく、すでに積み上げてきた成果の脱構築の段階での批判であるというのは大きな違いだと、国際部主任の窪田先生は語る。

☆窪田先生に、BC州の教育が、コアコンピテンスやルーブリックのシステムが、いかにヴィゴツキー、ブルーム、ガードナー、IBなどの多様な学習理論によって統合されているのか教えて頂いたが、実にプラグマティックでおもしろい教育であることに改めて感服した。そして、日本の教育がすでに大きく遅れてしまっていることに少し焦りを感じないわけにはいかなかった。

☆文杉が21世紀型教育機構メンバー校であることが、機構にとってのみならず、いかに大きな財産であるか改めて感じ入ったのである。

|

« 三田国際 クリエイティブシンキングの育成シーン公開 | トップページ | 文化学園大学杉並 改革2年目にして大きな成果(2) »

21世紀型教育」カテゴリの記事