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文化学園大学杉並 改革2年目にして大きな成果(2)

21世紀型教育機構のメンバー校である文化学園大学杉並(以降「文杉」)のいわばコアコンピテンスのルーブリックによって、学内全体で21世紀型の学びを共有している。

☆その21世紀型教育とは、同校が2年前に開設したカナダのブリティッシュコロンビア(BC)州との提携インターナショナルスクールであるDD(ダブルディプロマ)コースにすべてある。

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(DDコースの校長談先生は、日本とカナダの教育の架け橋をつくることで、世界貢献を果たすすてきな先生)

☆今日本の教育が変わるということで、全国の学校現場は戸惑いや不安を隠せないでいる。特にアクティブラーニングとは何か?ルーブリックとは何か?研究会やセミナーが各地で行われている。

☆しかし、カナダ、シンガポール、オーストラリアなど21世紀型スキルをガバメントが教育に導入しているところでは、すでにアクティブラーニングやルーブリックは出来上がっている。カナダBC州などは、今年カリキュラムを改訂し、さらに次のステップに飛躍しようとしている。

☆したがって、BC州のその先進的教育は、DDコースの生徒のみが学ぶのではなく、学内の教師も研修を行い共有し体得している。そして、それを一般のコースに展開しているから、文杉の教師と生徒全員が21世紀型教育にどっぷりつかる状況になっている。

☆実におもしろいのは、ブルームのタキソノミーだ、ヴィゴツキーの最近接発達領域だ、ガードナーの多重知能だという多様な学習理論を先生方がよく知っているということだ。

☆なぜかとダン校長にたずねたところ、「現代は、心理学や社会学もそうだけれど、学習理論も1人の学者の理論で展開することはない。BC州のガバメントも非常に研究熱心で、多様な学習理論を最適な状態で統合しようとしている」と語る。

☆国際部主任の窪田先生も、BC州の教育省のサイトには、各学年ごと、教科ごとあるいはテーマごと、詳細なルーブリックが公開されていて、それを理解しようとすると、自ずとそこで使われている用語に、タキソノミー的要素やヴィゴツキー的発想が埋め込まれているのに気づくと教えてくれた。

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☆なるほど、高2の小説の授業で、トピックをアウトプットするのに、文章で表現する、絵で表現する、パフォーマンスで表現するという選択肢が必ず用意されるのは、きちんと多重理論の発想が背景にあるからというわけだ。何気ないアクティブラーニングの背景に多様な学習理論の成果がデザインされているのである。

☆だから、成績はペーパー試験は30%くらいで、70%は授業のルーブリックにそった評価で成績がつくというのだから、日本とは全く真逆である。

☆授業の取り組みもきちんと評価されるのであれば、アクティブラーニングにも積極的に参加するモチベーションがアップするのは当然だ。そこらへんは、マインドセット理論が背景に埋め込まれているのだろう。現場の授業と理論が相互につながっているのである。

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☆そして、DDコースの生徒は、BC州の統一テストを受けることになるのだが、これは2020年大学入試改革の「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の発想の参照例にもなっているはずだ。

☆さてその結果は、すごい。昨秋高1が受けたが、BC州トップ5区のスコアはいずれも72%前後であるのに対し、DDコースの平均スコアは81.2%である。もちろん、採点はBC州が行っているから、手加減はない。はやくも成果が出ているとダン校長は文杉の生徒の勤勉さを称え、誇りを抱いている様子だった。

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☆この試験はもちろん世界の大学が認定している世界標準のテスト。日本の偏差値がいかに世界標準でないかを示唆している。偏差値で悩んでいる日本の生徒は、そんな軛から解放され自信をもとうではないか。

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