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2017中学入試動向(21) 順天 拡大するSGH。

☆順天高等学校のSGH活動の一環として、11月1日(火)~11月8日(火)までのうちの6日間(1日、2日、3日、4日、7日、8日)は、「Global Week」。

☆この期間は、平日の5日間は平常授業を午後2時で打ち切り、国内外の大学の研究者や大学院生、大学生、企業や団体の職員と、順天高校(一部中3生)、教職員がともに、正解のないグローバルな問題について学びあう。

☆講義あり、ワークショップありで、午後2時30分から4時までは、大学の授業さながら。また、11月3日(木・祝)には、会場を千葉県の麗澤大学に移して、ミクロネシア諸島から招かれた学生や、多数の大学生とともに、太平洋を舞台に学ぶ。

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(明海大学 神末武彦教授 観光による経済力発展は持続可能な開発をもたらすという新しい領域を生徒と共有)

☆SGH(スーパーグローバルハイスクール)校としての取り組みも3年目で、国内外の大学、関係機関と協働してきた。また、海外へのフィールドワークをして、多くの新たな出会いもあった。最初は、一部の生徒のGLAP(global Leader's Action Project)として出発したが、3年目はほぼ高校1年生全員が参加するようになり、来年の新高1生は完全に全員がメンバーになるほど発展している。

☆それゆえ、順天SGHに関わった人々これから関わる人々が集まって、32コマの講座を開設できた。高1生全員が、高2はGLAPのメンバーが参加必須で、それ以外に希望者も受講できる。

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(麗澤大学生の団体Plas+による国際協力の仕方についてのワークショップ。日本とカンボジアの簡単な比較をカードを使ってブレストするとからはじまり、徐々に日本にいては気づかない重大な人間の存在問題について語り合う空間を創っていく。大学生のファシリテーターがうまく機能する新しい高等教育のモデルでもある)

☆大学の講義のように、自己選択して参加するため、予め与えられた課題図書や動画、サイトを見て立ち臨む姿は、日本の未来に希望を感じないではいられなかった

☆しかし、生徒は、しっかり予習したつもりでも、ワークショップや講義で、もっと深く展開していくアカデミックな雰囲気に圧倒されたり、多くの場合自分の理解が先入観にすぎなかったことに気づき、それを自ら砕く体験をしていいった。授業が展開するにつれ、生徒たちが深い世界に没入していく真摯な姿はまさに美そのもの。

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(早稲田大学文化構想学部助教の梅宮修先生は、文学理解と異文化理解の根っこの部分を共有した。マクベスについて、高校段階の現代国語のような理解次元を超えて、理解していく文脈展開に生徒は釘付けになっていた、)

☆そして、今回のいわばSGHの大きな成果に長塚校長も満足げに見守っていた。

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☆もちろん、その満足は、これなら次に進めるという確信をもったということを意味している。次に進むとはどういうことか?そのビジョンの象徴が、来年7月完成の「理軒館」の建設。

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☆創立者福田理軒の名前をとった新しい施設は、順天の21世紀型教育である究極のSGH教育を丸ごと象徴する学びの空間。

☆一般に、今までの校舎の中のいくつかの空間を新しくとするというケースがほとんどあるのに対し、建物一棟建設してしまおうというのだから、驚天動地である。

☆海外からの研究者や生徒が英語でコミュニケーションしながらアクティブラーニング型の授業を展開し、また、ICTが当たり前のようにone toone で展開している様子が目に浮かぶようである。

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(現在急ピッチで建設が進んでいる理軒館)

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