2017中学入試動向(29) 新入試市場の広がり 英語だけで受検する 思考力だけで受検する
☆そして、中高も両校は注目を浴びている。21世紀型教育機構の理事石川先生がヌヴェールの学院長に就任し、同機構顧問の江川先生がアサンプション国際中高の校長に就任し、改革は一層進んでいる。
☆今年はじめ、関西の中学受験業界では、21世紀型教育は、東京のようには広がらないとみなされていたが、西大和のように、両校以外に21世紀型教育を導入するところが出現してきたとも言われている。
(文化学園大学杉並のダブルディプロマコース。英語以外の教科もオールイングリッシュ)
☆というより、21世紀型教育機構のメンバー校の先生方が関西や東北、北海道の学校に招かれてレクチャーやワークショップを行う回数が増えたのは、その兆候だろう。
(富士見丘のSGHの取り組みはグローバルネットワークをベースにしたオールイングリッシュの探究活動)
☆しかし、何より私自身が驚いているのは、直接受験生の保護者に会うチャンスが増え、思考力入試だけで私立中学を受験するとか、英語入試だけで中学を受験するとか直接相談を受ける機会が、急激に増えたことである。つまり、新入試市場の広がりを肌で感じる今日このごろである。
☆いわゆる中学受験勉強をせずに、科学の領域の研究に没頭し、イノベーション開発にすでに貢献しているスーパー小学生が実際にいる。
☆また、先日お会いした保護者と話をしていたら、自分の子どもの周りの友達は、S塾かN塾かE塾かの3つのコースに分かれているというのだ。E塾とは英語塾のことで、ネイティブスピーカーの先生とスピーキングやライティングを学んでいるというのだ。
☆特に帰国生ではない。それでも英検準2級、2級取得の小学生は周りにたくさんいるということだ。そういう生徒にどうして英語入試を考えたのかと尋ねると、英語入試を行っている学校の雰囲気がいいのだと。いわゆる大学受験のために勉強を強制される雰囲気がないのだと。そんなことを敏感に感じるものなのかとちょっと感動したが、もっと驚いたことがある。
☆E塾に通っている生徒の保護者同士が、どこから英語入試や21世紀型教育という新しい挑戦をしている学校を探すのかというと、「21世紀型教育機構(通称「21会」)」を見て、情報を得ているのだと教えてくれた。
☆少し嬉しくなって、あのサイトの原稿を書いている一人に「本間勇人 私立学校研究家」というのがいるが、それはこの私ですというと、世間は狭いと互いに驚くのであった。
☆新入試の流れは予想以上に大きなウネリになるかもしれない。
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