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2030年教育動向(05)武田塾式暗記術の未来性

☆先日(7日)、御茶ノ水ソラシティ で、「私塾界リーダーズフォーラム 教育ICTカンファレンス」が開催された話はしたが、そのとき頂いた資料の中に林尚弘氏の著書「受験合格は暗記が10割」があった。インパクトあるタイトルにのけぞったが、読んでさらに驚いた。

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☆というのも、この本は、現段階で知識を暗記していれば解ける入試問題攻略本であるから、実は大いに思考力養成本だったからである。

☆「武田塾式暗記術」であるから「術」=「思考スキル」と置き換えることもできるだろう。たとえば、参考書を「単語系」「講義系」・・・などとカテゴライズしている。そしてその使い方の「違い」を論じている。もちろん、暗記はLearning by doingという学びであることが最もおもしろい。

☆ふつうだったら1週間かかってもなかなか暗記できない100個の単語を90分で暗記する「術」=「思考スキル」を伝授している。これは「インプロ手法」というアクティブラーニングでも活用する方法。

☆1週間かかるものを90分というのだから、常識時間の1%で暗記してしまうにはいかにしたら可能かというサバイバル思考スキルの伝授である。

☆しかもその過程は、やはり比較と絞り込みという数学者ネルソン・グッドマンが世界の創り方で述べているメソッドの一部だ。

☆「暗記」というのは、インプットとアウトプットのメモリーシステムで、アリストテレスやキケロなどは「トピカ」と呼んでいる思考術の1つ。

☆2030年に2045年を待つまでもなく、AIのシンギュラリティが起こった時、この唯一人間ができる「記憶術」がAIと対抗できる術となるだろう。

☆「武田塾式暗記術」は、ショートカットというすぐれて引き算の美学であり、AIが最も不得意とするスキルであるだろう。思考の軽量化が暗記術であり、思考の重量化がAIなのではと思う。

☆AIをマネジメントできるかどうかは思考の軽量化ができるかどうかにかかっているのではないか。

☆なお、本ブログの内容は、いっさい林氏とは関係ない。私の妄想であり、内容の責任は私にあるので、お間違いなく。

☆とにかく、私は「知識」は思考の過程の結晶化であり軽量化であり、思考の過程の格納庫だと思っている。それゆえ知識の暗記」とはそういうことであり、極めて重要なメモリーシステムなのだと。

☆林氏はこうも述べている。「『なぜその答えになるのか?』を説明できるようにする」と。これは、思考過程を知識化したものを、今度は逆に知識を開いて、思考過程を引き出すということだろう。格納庫から取り出すのだと同じ感覚だと思う。

☆知識の旅へいざなってくれる一冊だった。

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