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2016年11月

2017中学入試動向(50)学校分類と思考コード

☆11月27日の首都圏模試主催「最難関模試」の判定校を4つに分類した。その分類方法については、本ブログ「11月27日に向けて準備をしていて思うこと~学校選択分類コードの必要性」を参照していただくとして、ここでは、思考コード表を示しておく。

☆12月4日の保護者会では、この分類方法をすべての学校に適応してみる。

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創造的に考える組織(Creative Thinking Organization)をつくります♪

☆このタイトルは、ちょっと硬いかなあ。システム思考だけでもなくデザイン思考だけでもなく哲学だけでもなく心理学だけでもなく、エンジニアリングもこれらといっしょになるから、やはり創り出すことは欠かせない。

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(忘却のかなたを呼び覚ますコンテンポラリーアート)

☆そんなわけで、未来を創る思考者のチームを組織しようと思っています。組織といってももちろん、統括型の組織ではなく、1つの株式会社でもなく、異業種連携の組織。その組織形態は、今まであるようで実は意外と少ないかもしれません。NPOでも財団でもなく、めいめいが税金を支払う個人もしくは組織を経営していて、協力に応じて公平に分配する組織です。強欲資本主義からクリエイティブ資本主義への移行の流れを加速したいと思っているわけです。

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2017中学入試動向(49)公立中高一貫模試のデータ

11月23日に実施された首都圏模試センターの「公立中高一貫模試」の志望者数(度数分布)データが公開された。

☆今回の模試における首都圏公立中高一貫校の志望者総数を抽出すると4773人となった。実際の公立中高一貫校受検者の26.5%の生徒が参加したことになる。

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2030年教育動向(06)株式会社メイツが知のアルゴリズムで教育を変える

☆昨夜、高田馬場の「個別指導塾WAYS」と「進学塾メイツ」を訪ねた。両方とも株式会社メイツが経営する。エレベーターの入り口があくと、代表取締役の遠藤尚範氏と副社長COOの伊藤史弥氏が笑顔でようこそと。若き経営者の自然体のホスピタリティがすぐに身に染みた。

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☆訪ねてみたいと思ったきかっけは、今月7日、御茶ノ水ソラシティ で行われた「私塾界リーダーズフォーラム 教育ICTカンファレンス」のパネラー遠藤氏の話を聞いて、21世紀型教育3.0の大きなヒントがあると予感したからだ。

☆結論から言うと、大いに的中。

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学びの根っこ=思考コードが広がり始めている^^)♪

☆手法としてのアクティブラーニングと21世紀型教育のアクティブラーニングの決定的違いは、「思考コード(知のコード)」があるかどうか。

☆コードがないとアマゾンも模擬試験会社も、商品流通会社も、株式市場も、AIも動かない。コミュニケーションはシステム思考とデザイン思考で対話が進むが、コードが意識されていないから、一つのことにこだわってああでもないこうでもないと議論ではなく言い合いになって終わるのがおちである。コードとはルールの体系であり、私たちの生活も法というコード体系で守られ、運用されている。

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(ここで教育のみならず世界のパラダイムを転換させる知が生まれている。)

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2016年11月27日首都圏模試センター「最難関模試」保護者会レジュメ in 工学院

1)「最難関模試」判定校の学校分類

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2017中学入試動向(48) 聖学院を選ぶ。激動の時代だからこそ。③

☆聖学院の日常生活で最も重要な人間存在ミュージアムがある。それは図書館。聖学院の先生方の子どもが隣接の小学校を終えたあと、聖学院の図書館で本を読んだり宿題をしたりする場にもなっているし、今回のように説明会にやってきた低学年の子どもたちに本を読み聞かせたり、折り紙でサンタクロースをつくったり、図書委員の生徒がケアするセンターでもある。

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2017中学入試動向(47) 聖学院を選ぶ。激動の時代だからこそ。②

☆入試問題を中心に対策講座も行われていた。各教室を覗くと、電子黒板が活用されていたり、アクティブラーニングアプローチで行われていたりしていた。

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(150人くらいの生徒がそれぞれの教科の講座に向かった。ちょっと緊張感もあって、いよいよ入試の季節到来。)

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2017中学入試動向(46) 聖学院を選ぶ。激動の時代だからこそ。①

☆本日26日(土)、聖学院でフルコースの学校説明会が実施された。フルコースというのは、礼拝(ショートではあったが)あり、説明あり、OBと保護者のインタビューあり、入試体験あり、授業体験あり、保育園あり、給食体験ありなど、聖学院等身大を知るイベントだったからである。

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2017中学入試動向(45) 東京女子学園に期待がかかるわけ

☆今東京女子学園が大きく変わろうとしている。いろいろな学校をたずねて、驚くことは、どうしてこんなに優秀な教師がたくさんいるのに、生徒が集まらないのだろうと思うこと。なぜなのだろう。その答えがみつからない。

☆ところが、先日東京女子学園を訪ねて、なるほどこうすれば生徒が集まるのだと感じ入ったことがある。

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2017中学入試動向(44) 海陽学園 リベラルアーツの拠点

☆11月25日、56年ぶりに雪が降った東京から海陽学園を訪れると、三河湾の向こうに夕陽が見えた。この地は日常の学園生活の中で大自然への畏怖を感じ、かなたの世界を臨み、自己の未来を展望する拠点なのだとふと感じた。自然、世界、自己実現の循環社会の持続可能性に想いを馳せるリーダーシップ。まさしくリベラルアーツの殿堂だ。

☆学園では、6年生の大学入試への挑戦が始まっており、すでに公募推薦などで合格を手にしている生徒も出始めている時期でもある。
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2017中学入試動向(43) かえつ有明 アクティブラーニングの拡大

☆11月20日、かえつ有明で「難関アクティブラーニング入試」体験講座が行われた。同校は「思考力入試」の草分け。それゆえ、一般の思考力入試も行いつつ、昨年東大法学部の推薦入試に先駆けてディスカッション型思考力入試という進化系を実施。

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(金井先生の共感的コミュニケーションが同僚に伝播し、アクティブラーニングの輪が広まった。アクティブラーニング入試というネーミングはその勢いを象徴)

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2017中学入試動向(42) 上野学園 STEAM教育へ!

☆本日11月23日、上野学園で首都圏模試主催の「公立中高一貫模試」が行われた。メモリアルホールで、保護者会の話をさせて頂いたが、演奏会場とあってすてきな雰囲気。

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2017中学入試動向(41) かえつ有明 本日中学帰国生入試 東京中学入試プレスタート!

☆本日11月23日、かえつ有明は中学の帰国生入試を行う。いよいよ東京の中学入試のプレスタート。同校の帰国生入試の応募者総数は、例年首都圏ナンバーワン。今年もすでに多くの応募者があると聞き及ぶ。

☆なぜ人気があるか?東大に合格しているからか?それももちろんあるだろうけれど、同校OB東大進学者が語るところによると、同校の帰国生に対する授業環境がインターナショナル以上であるからだ。

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(写真は、首都模試の「帰国生入試NAVI」から)

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首都圏模試センター「公立中高一貫模試」保護者会ポイント③

☆公立中高一貫校の教育の概要は話したので、次のポイントは適性検査問題について。

2)適性検査問題は、「B2思考力」で解決の糸口が見つかる。

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首都圏模試センター「公立中高一貫模試」保護者会ポイント②

☆公立中高一貫校が改革派であるという中身は、次の通りで、英語に関してはCEFR表を認識する必要がある。

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首都圏模試センター「公立中高一貫模試」保護者会ポイント①

☆11月23日「公立中高一貫模試」保護者会会場でスピーチするポイントをまとめておく。数字一覧は今回は少ないので、もしかしたら不要かもしれないが、念のため。

1)「公立中高一貫校」は改革派であり、エリート校であることの確認。

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☆今回の判定校は、公立中高一貫校の中でも連携型を除く、併設型あるいは中等教育学校。現在全国に128校ある。これは全国の中学校の数のシェア1%。これだけでも、公立中高一貫校がいかに「エリート校」であるかがわかるだろう。

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学校が変わらざるを得ない理由 ミレニアル世代の影響

☆入試問題は、アドミッションポリシーが反映されていることが多いし、アドミッションポリシーは当然カリキュラム&ディプロマポリシーを反映している。その反映が最も濃いのが授業。

☆そして、その入試問題や授業を作成しているのは、もちろん教師であるが、その教師の世代が重要なのだ。

(写真①)

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(写真②)

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11月27日に向けて準備をしていて思うこと~筑駒の遊び?

☆最難関模試では41校の判定ができるのだが、それらの学校が出題する入試問題の中で、ユニークなのは麻布の入試問題。これは周知の事実。4教科とも実におもしろい。それは武蔵もそうかもしれない。桜蔭の国語もダイナミック。昔は雙葉も全教科おもしろかったが、最近は冒険はしていないようだ。開成はいわゆる難問をきっちり。そんな中で、筑駒はいつも深い。なにかにこだわりがある。

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11月27日に向けて準備をしていて思うこと~学校選択分類コードの必要性

☆11月27日最難関模試(首都圏模試センター主催)の保護者会に向けて準備をしながら、やはり学校選択分類コードがどうしても必要になると思った。首都圏模試センターでは、思考コードは創出しているが、学校選択のための分類コードまでは制作していない。いったいなぜだろう。そう思いながらスピーチの組み立てを考えていたら、判定校が41校であるのだから、思考コードで分けてみるとどうなるかやってみた。

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(首都圏模試センターの分類。これによると、思考力入試を行う学校は「新革新主義」ということになる。工学院や聖学院、富士見丘、東京女子学園のこの思考力入試の範囲は、カリキュラムポリシーや理念にも重なる。三田国際の一般入試問題に30%埋め込まれている思考力型問題も実はこの範囲。同校が新革新主義であることはすぐに推察できるが)

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11月23日に向けて準備をしていて思うこと~伸びる学校人気が出る学校

☆伸びる学校というのは、生徒ばかりか教師も成長する学校。創造性の雰囲気が充満している学校。21世紀型名門校だ。当然人気が出る。生徒募集がどんどん増え、偏差値も必然的に高くなる。

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(ダン校長自らディスカバリーラーニングを行う。文化学園大学杉並のダブルディプロマコースの風景。もちろん、オールイングリッシュ)

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2017中学入試動向(40) 鴎友学園女子の使命 社会入試問題から 

☆トランプ・安倍会談あるいは安倍・トランプ階段が本日あったわけだが、民主主義とは合意形成の破たんと修正のアンビバレンツな過程であることを見事に象徴した出来事。EU離脱もそうだが、互いの利益の闘争でもある。いつまでたっても解決がつかない。いわゆる二律背反。

☆結局は1人の偉大なリーダーがでて、彼の言うことを尊重しようという状況にならない限り、無理なのか。そのような諦念に到らざるを得ないような選挙結果が世界各国で姿を見せているも否定できない。なぜ、そうなのか?まさかそんな根源的な問いを中学入試で問う女子校があるとはさすがに驚愕。まずは今年の鴎友学園女子の社会の入試問題(第1回)最後の2つの問題を見てほしい。

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2017中学入試動向(39) 聖徳学園 注目度ますます上がる!

☆11月の首都圏模試センターの「統一合判」の志望者総数(男女合わせて)前年対比は141%で、注目度があがっている。

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(中1の英語の授業でJICAと連携。アクティブラーニングは大前提で行われている)

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2017中学入試動向(38) 立教女学院 国際教育グループの活躍

11/12(土)・13(日)に実施された第10回全日本高校模擬国連大会に、立教女学院「国際教育グループ」(SMIS:St. Margaret’s International Society)の高校1年生2名が出場。全国から応募した202チームの中から書類選考課題で選ばれた86チームが、「国際安全保障の文脈における情報及び電気通信分野の進歩」を議題に、2会場に分かれて熱い議論を繰り広げた。

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(写真は立教女学院サイトから)

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麻布の使命

リセマム2016年11月15日の記事に≪【私学訪問】超一流になれ…「ぶれない基準」を作る教育 麻布中学校・高等学校 平秀明校長≫というのがある。一見スタンダードなわかりやすい麻布の輪郭を知るインタビュー記事。

☆しかし、ステレオタイプな保守的な見方を埋め込んだ麻布らしくない麻布が描かれている。端的に麻布の教育の使命は世界を変えることである。

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(麻布入試風景)

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2017中学入試動向(37) 恵泉、香蘭、玉川聖学院、横浜女学院の人気の意味

☆11月実施の首都模試「統一合判」の志望者数データによると、恵泉、香蘭、玉川聖学院、横浜女学院の志望者総数の前年対比は増。いずれもプロテスタントの女子校。本質にこだわった教育が支持されていることに、どこかホッとする。

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2017中学入試動向(36) 順天のICT教育 SGHの実力

☆順天はスーパーグローバルハイスクール(SGH)認定校となって3年目を迎え、学内外にその教育の効果が広がっていることについては、すでに本ブログでご紹介した。

☆今回21世紀型教育機構のパートナーの1人福原将之氏(株式会社FlipSilverlining代表)が、順天のICT教育について取材した。

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2017中学入試動向(35) 春日部共栄 人気の理由 すべてに元気

☆11月の首都圏模試センターの「統一合判」の志望者総数(男女合わせて)前年対比は161%。オリンピック選手も出るくらい、どの分野でも情熱をを抱き、元気にチャレンジする学校。ある意味痛快に明るい。20世紀型だとか21世紀型だとか能書きはいらん、何でも明るく元気に挑戦しようみたいな雰囲気の学校。

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2017中学入試動向(34) 品川女学院の人気の理由と違和感

☆品川女子学院は、11月の首都模試「統一合判」の志望者総数前年対比は103%。人気は堅調といったところか。漆校長とはセミナーやシンポジウムですれ違うことがある。教育改革派のお立場で、キーワードは、STEAMとか21世紀型スキルとかアクティブラーニングとかSGHとか私と共通するものがいっぱいある。なるほど人気があるのは当然だ。

☆しかし、こんなに共感を感じない方も珍しいとずっと違和感をもっていた。もちろん漆校長の方もそうだろう。というよりも、NO LOGOの私のことはどうでもよいだろう。

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2015年設立の「21世紀学び研究所」は、学校というより社会人1人ひとりのための組織)

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2017中学入試動向(33) 桜美林 人気の理由

今年新入試にもチャレンジし、注目され、特に女子受検者に人気が高い桜美林。同校の潜在的な成長度は相当高い。

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(多摩センターのセンターランドツリー前特設ステージでは「多摩センターイルミネーション2016」が点灯されている。そのオープニングファンタジーショーの中で、桜美林中高ハンドベル部が「サンタがママにキスをした」と「ジングルベル」の2曲を演奏した。写真は同校サイトから。)

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2017中学入試動向(32)アサンプション国際中高説明会健闘

☆21世紀型教育改革を行っているアサンプション国際は、2017年度入試において小学校はブレイク、中高も説明会に集まっている数は健闘しているという話だ。

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(写真は同校サイトから)

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2017中学入試動向(31)静岡でも思考力や創造的才能発掘の動き

☆静岡新聞(2016年9月14日)によると、「静岡英和女学院中は13日、2017年度入試から「基礎適性総合型試験」を導入すると発表した。同校によると、科目別ではなく総合型の導入は静岡県内の私立中入試で初めての試みという」ことである。

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(東京女子学園もPISA型入試を行う。適性検査型というより思考力テストに近い)

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未来の名門校【03】 工学院 データサイエンスで教育の質保証 日本初

☆三田国際もそうだったが、未来の名門校は教育の質保証をデータエビデンスで検証し、改善していけるシステム思考が存在しなければならない。そのデータエビデンスを表出するには、実はメタデータの構築が重要。

☆三田国際の場合は、メタデータのシステムづくりの一環としてメタルーブリックができているが、工学院は思考コードができていて、そのデータシステムの仕組みまでできつつある。両校が未来の名門校としてよき競合関係を創っていくことを期待している。

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(データサイエンス思考で教育の質を持続可能にしている仕掛けを同僚といっしょに創っている教務主任の太田先生)

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2017中学入試動向(30) 三田国際 未来を開く予感

☆先週土曜日に開催された三田国際の中学の説明会に多くの参加者が集った話はすでにしたが、昨日日曜日も多くの受験生・保護者が集まったという。

☆広報部長今井先生からのメールによると、

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2017中学入試動向(29) 新入試市場の広がり 英語だけで受検する 思考力だけで受検する

☆21世紀型教育を行うことに中学受験市場も動き始めた。大阪では、21世紀型教育型教育改革を行ったアサンプション国際小学校と香里ヌヴェール学院小学校の応募者が急増し、大阪のお受験界では、来年以降は多くの小学校がこの方向に舵を切ると言われ始めている。

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(八雲3カ月月留学生の事後学習。オールイングリッシュで文化人類学的リサーチとエッセイに取り組んでいるシーン)

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未来の名門校【02】 三田国際 ダントツ新名門校②

☆前回、三田国際がダントツ新名門校である理由は、“Soul”の学内外の浸透力にあると述べた。そして、これを浸透させるために「メタ・ルーブリック」の存在が重要なのだと。

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未来の名門校【01】 三田国際 ダントツ新名門校①

☆本日12日(土)、三田国際は中学校説明会を行っている。この時期の三田国際の説明会は、日本の中高一貫校の説明会の中でも最強。その理由は、一年を通じてあらゆる教育活動の総決算のときであり、同校の最新の教育進化情報を収集できるからである。

☆また、入試傾向説明会や個別相談なども催されているから、実はカリキュラムポリシーやディプロマポリシーも知ることができるのである。要するに三田国際のダントツ新名門校の教育を丸ごと体験できるのである。

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(今回の説明会は、初めて参加される保護者・受験生と入試傾向説明会に参加される保護者・受験生、個別相談に参加されるる保護者・受験生がそれぞれ分かれているにもかかわらず、上記写真のように、ははじめて参加される方のための会場もいっぱいになった。しかもこのサイクルが今日だけで3サイクル回されるのであるから驚愕!)

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2017中学入試動向(29)11月首都模試「統一合判」女子注目志望校

首都圏模試センター「統一合判」(11月3日実施)の志望者数データによると、志望者数(複数回入試校は総数)の前年対比100%を超えた女子志望校は以下の通り(五十音順)。

☆関東学院の躍進は興味深い。新入試を行っているわけではないが、サイトの授業風景(小さくてよくみえないが)から察すると、アクティブラーニング型はすでに行っている。でも積極的に宣伝しているわけではない。大学合格実績も伸びているが、ここを前面にだすわけでもない。

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2017中学入試動向(29)11月首都模試「統一合判」男子注目志望校

首都圏模試センター「統一合判」(11月3日実施)の志望者数データによると、志望者数(複数回入試校は総数)の前年対比100%を超えた男子志望校は以下の通り(五十音順)。

☆八王子エリアが盛り上がっているかもしれない。穎明館、工学院、八王子学園八王子、明大中野八王子が前年対比増。保守派、改革派、修正派の競争の動向が興味深い。

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2017中学入試動向(28) 芝浦工大中学 いよいよ移転 高人気

11月の首都圏模試センター「統一合判」の志望登録数のデータによると、志望者総数の前年対比は137%。1回目だけだと149%。2017年中学入試注目校であるから、当然であるが、共学校でなく男子校でこれだけ集めるというのは、市場の期待が相当高いといえる。2017年度の生徒募集総数は1700人を超えるのではないだろうか。

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2017中学入試動向(27) 工学院 クリエイティブクラスの聖地に

☆工学院大学附属中学校は、ファーストクラスという保守的な富裕層ではなく、未来を創るクリエイティブクラスの子弟が詰め寄せている。そして、生徒や保護者ばかりでなく、教師もクリエイティブクラスへ大転換しているし、新しい教師もこの地で教えたいと集まってきている。

☆おそらく来春の中学の生徒応募者総数は500人くらいになるのではないか。定員105人ゆえに、この勢いは目立たないが確かなものだ。

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(クリエイティブクラスのリーダー教師育成のスーパーバイザー太田教務主任。クリエイティブなチャートを描きながら工学院の教育ビジョンをシェアしていく)

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2030年教育動向(04)第45代米国大統領トランプが2020年を歴史的な大変化の年にする

☆米国大統領選挙でトランプが勝利した。「分断」の意味を問う動きが急に表に出てきた。すでにニュースで多くの識者が論じているから、詳細はそちらに任せることにして、ざっくりこの流れが何を意味するかについて言うと、近大市民革命の集大成の時がきたということだ。

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(自由の女神像の制作者バルトルディの生誕地コルマールの風景)

☆つまりどういうことかというと、近代国家誕生の契機をつくった市民革命がグローバル化するということだ。

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2017中学入試動向(26) 三田国際 さらなる人気爆発!

☆2017年の三田国際学園の生徒募集予想は、またまたこれまで以上に集まると業界で噂になっている。日本全国の中学受験塾で三田国際を知らないところはない。この間も鹿児島の塾の先生とミーティングをして大いに話題になっていた。来春の生徒募集の総数は、3,000人に手が届くのではないだろうか。

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2030年教育動向(05)武田塾式暗記術の未来性

☆先日(7日)、御茶ノ水ソラシティ で、「私塾界リーダーズフォーラム 教育ICTカンファレンス」が開催された話はしたが、そのとき頂いた資料の中に林尚弘氏の著書「受験合格は暗記が10割」があった。インパクトあるタイトルにのけぞったが、読んでさらに驚いた。

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2030年教育動向(03)かえつ有明の超教育

☆かえつ有明と言えば、ディスカッション型の思考力入試。長年行ってきた思考力入試に加え、今春初チャレンジ。東大法学部の推薦入試のディスカッション入試と奇しくもシンクロ。時代の先見性を証明したことになる。

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2030年教育動向(02)AI社会における教育

☆ケヴィン・ケリーの「<インターネット>の次に来るもの」(2016年NHK出版)は、壮大な未来の予感を語っている。21世紀を3000年紀の「はじまり」であると捉えているのだ。

☆インターネットやAIの次の世界を1000年単位でイメージしている。10世紀、20世紀、30世紀というスパンで考えるのは自然であり、21世紀が30世紀の始まりとするのも、感覚的にも一見自然ではある。

☆10世紀代から20世紀代は、たしかにコペルニクス的転回という画期的パラダイム転換があった。そして農耕経済から資本主義経済への大きな転回が起こった。

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☆ではいったいどんな画期的な次なるパラダイム転換が起こるというのだろう。そして、そこに到るまでは、過去のパラダイム転換の時に起きた流血の葛藤を幾重も超えなければならないのだろうか。

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2030年教育動向(01)私塾界リーダーズフォーラムで

昨日(7日)、御茶ノ水ソラシティ で、「私塾界リーダーズフォーラム 教育ICTカンファレンス」が開催。10年後の2026年の教育業界の変化を見据えた5つのトークショーあるいはパネルディスカッションでたいへんおもしろかった。

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☆私は、午前中別の仕事があったので、第4部と第5部しか参加できなかったが、資料などからその充実ぶりは推測に難くない。

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2017中学入試動向(25) 仏教系の学校が日本及び世界を救う可能性

☆多くの仏教系の私立学校は、日本の閉塞状況を救い、それが結果的に世界を救うことになる未来が見える。どこぞのカトリック校のように「東大依存型学校」になりそうな仏教系の学校もないわけではないが、基本そういうものに興味がないのが日本の仏教だろう。

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2017中学入試動向(24) 八雲学園 大変化校の知る人ぞ知る力

☆来春中学入試に向け、注目校が100校強あるが、その中で「大変化校」がある。「大変化校」とは、大変化していることが一般にわかっていたら「大変化」とは言わないのだということを知っているだろうか。

☆大きいものは、近くにいるとその大きさについて気づかないものだ。遠く離れたときにはじめてその大きさに気づく。しかし、そのときはあまりに遠すぎてもうそこに立ち戻ることができない。チャンスを逃すもゲットするも、存在の大きさをキャッチできる高感度なセンサーがカギ。

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(八雲学園で毎年行われるイングリッシュ・ファン・フェア。外国人のゲストが80人くらい訪れて、文化の違いについて中学生と対話するイベント。しかし、ここ3年、質が大きく変わってきている。しかし、毎年行われているから、学内でもその変化に気づかないほど。)

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2017中学入試動向(23) 穎明館人気 八王子エリアの攻防戦激化の予想。

☆穎明館は、高尾駅からバスで15分の緑豊かな地にキャンパスがある。来春の応募で同校は前年対比120%前後になるだろう。そのくらい人気が高い。

☆イートン校をモデルにしているとか、グローバル教育に力を入れているからというわけではない。

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2017中学入試動向(22) 首都模試の偉業 2017年中学受験生数増へのイベント開催!

11月3日(木祝日)、和洋九段女子で第1回「新入試体験 私立中学コラボフェスタ」が開催された。主催は首都圏模試センター。中には了見の狭い業界人もいて、反発するが、それは世の常。

☆首都圏模試センターは、中学受験業界の新たな市場創出によって、業界全体の経済が豊かになり、それが実は日本経済復活の人材を輩出する拠点になるというところまで見通している。

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☆同センターの取締役の北氏及び山下氏を応援することが、業界にとってプラスになるのに、動き出さない大手業界は本気で経済を考えているのか?とときどき不思議に思う。まさか自分のところだけ利益があがればよいと思っているのではあるまいな。そんなことをしたら、やがて自分の首を絞めるようなものであるのだから、そんなことはあるまいと。

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11月3日首都模試「統一合判」保護者会レジュメ(7)

☆教育は、時代の影響を受けるし、また時代を先取りする領域。時代が上手く回転しているときは、その時代を維持するための教育が熟する。しかし、現在のように、なかなか脱デフレができず、特に日本のように少子高齢化が進むと、時代が次の仕組みを考えようとする。

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(時代の欲するC1英語、アクティブラーニング、ICT教育、リベラルアーツの現代化などの要素を見ていくと、学校の分類分けができ、そこを志望する人数を推計していくと、ざっくり上記のように、首都圏私立中高一貫校の分類分けができる)

☆今はまさにそういう局面であるから、今度は新しい教育が、新しい技術を生み出す人材輩出のために乗り出す。時代は、未来を創る人材を欲する。そういう時代だからこそ、その人材輩出に最も近い私立中高一貫校も変わらざるを得ない。

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2017中学入試動向(21) 順天 拡大するSGH。

☆順天高等学校のSGH活動の一環として、11月1日(火)~11月8日(火)までのうちの6日間(1日、2日、3日、4日、7日、8日)は、「Global Week」。

☆この期間は、平日の5日間は平常授業を午後2時で打ち切り、国内外の大学の研究者や大学院生、大学生、企業や団体の職員と、順天高校(一部中3生)、教職員がともに、正解のないグローバルな問題について学びあう。

☆講義あり、ワークショップありで、午後2時30分から4時までは、大学の授業さながら。また、11月3日(木・祝)には、会場を千葉県の麗澤大学に移して、ミクロネシア諸島から招かれた学生や、多数の大学生とともに、太平洋を舞台に学ぶ。

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(明海大学 神末武彦教授 観光による経済力発展は持続可能な開発をもたらすという新しい領域を生徒と共有)

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2017中学入試動向(20) 大妻中野 新トライ!

☆2016年10月31日(月)、大妻中野は、シンガポール会場で行った海外帰国生入試の合格発表を終えた。

☆シンガポールでの説明会を3年間開催してきたが、海外会場の入試は初めて。また新たなトライを決めた。出願も想定を少し超えた。まずは成功だった。

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(写真は首都圏模試センター「希望の私学~緊急座談会」から)

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ホンマノオト2016年10月 注目校

☆前回の10月アクセス数ベスト50の中で、学校記事だけを抽出すると、閲覧された学校の記事数がわかる。本ブログの中という条件付きだが、10月の注目校は以下の28校。その中でも「海城」の注目はダントツ。

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2016年10月ホンマノオト「アクセスランキング」ベスト50

☆この時期保護者会の記事のアクセスが多くなるが、そんな中で「城北」の新しい動きに注目が集まっている。2017年の中学入試改革の新たなトピックとなる可能性大。

1:10・10首都圏模試センター保護者会レジュメ(7)
2:2017中学入試動向(15) 10月首都模試 女子志望者動向
3:2017中学入試動向(14) 10月首都模試 男子志望者動向
4:新たな動き【14】 横浜女学院のポテンシャル
5:2017中学入試動向(03)城北 創立75周年を迎え、大変化
6:10・10首都圏模試センター保護者会レジュメ(2)
7:10・10首都圏模試センター保護者会レジュメ(1)
8:公開 10・10首都圏模試センター保護者会レジュメ(4)
9:2015中学受験生のために【059】 三田国際学園の競合校
10:かえつ有明 柔らかい覚悟始まる

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(子どもの未来を救う東京女子学園の先生方。政治経済や科学革命など見識溢れる若い教師陣が、今まで表にでてこなかった。東京女子学園の隠された教師陣プロフィールが今明かされる。東京女子学園の大変化は、この教師陣がブレイクスルーできる環境を先輩教師が創ろうとしているから起こるのだろう。すばらしき同僚性ではないか。)

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11月3日首都模試「統一合判」保護者会レジュメ(6)

☆合格学力のために最も大事なことは、柔らかい心身。健康を維持することは学びの土台。とはいえ、健康に気を遣いすぎて、ストレスが高まるのも困る。どのくらい寝て、何を食しなどについては、いっぱいものの本が出版されているから、そちらを参考にしていただきたい。塾の方でも指導があると思う。

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(海陽の濱田先生は英語の教師であると同時、寮のハウスマスター(いわゆる寮監=寮のリーダー)。学びと生活、健康など生徒の総合的な成長を見守る教育者。教育をトータルに語る論客でもある)

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