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2017中学入試動向(67) 教育ルネサンス 各校の思考力入試紹介

☆2016年2月15日の読売新聞「教育ルネサンス:中学受験7 個性発掘 ユニーク入試」で、各校の興味深い新入試を紹介している。ユニークとは何か?それは、もちろん正解はないが、はっきりしていることは、クリティカルシンキングとクリエイティブシンキングと寛容性の三者の関係が織りなす才能が関係しているということだ。

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(工学院の思考力セミナー:思考力入試の対策講座)

☆知識・理解・応用・論理までの段階の思考では、客観性が重視されるために、なかなか個性が発揮できない。もちろん、記憶の仕方の効率性を上げたり、論理的展開をおもしろくするには、実はクリティカルシンキングとクリエイティブシンキングを要するので、個性が見えないわけではない。

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(工学院の思考力セミナーは、図書館、iPad、タブレット取付用のマイクロスコープなどをツールとして活用。好奇心全開の授業となる。)

☆しかし、その場合、ルビンの壺よろしく、個性は背景にあるまま。今回の新入試は、その個性や才能を前面に出す試み。これによって、知識をどれだけ暗記してきたかは問題でなくなる。知識は提示されたものを思考のツールとして活用すればよいだけとなる。

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(今春、東大法学部推薦入試で出題されたディスカッション入試同様のアクティブラーニング思考力入試が行われた。今年も思考力セミナーは大人気。)

☆すると、ダイレクトにクリティカルシンキングとクリエイティブシンキングを活用する場ができる。しかも、工学院やかえつ有明の思考力入試のように、ディスカッションするシーンが織り込まれるとなれば、寛容性という第4次産業革命で必要とされるクリエイティブクラスの人材を形成する要素が加わる。

☆記事では、工学院、かえつ有明、富士見丘、東京都市大等々力、大妻中野、日本大学豊山女子、桐蔭などが紹介されているが、記事を読めば、本当に中学入試は様変わりしていくことに気づくだろう。記事で紹介されていない学校もたくさんあるし。

☆たしかに、このトレンドは、2020年大学入試改革に対応するものであるが、実は、そこを超えて、THE世界大学ランキング980位までの大学=第4次産業革命という不確実性の時代でサバイブする思考力を育成する学校であるというメッセージが隠れていることを、余計なお世話だが、付け加えておきたい。

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