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2017中学入試動向(74)麻布 創造的才能を開く教育モデル

麻布学園のサイト「麻布の近況」は、シンプルだが、生徒の表情やしぐさから様々なメッセージが伝わってくる写真が実におもしろい。自由に感じ取ればよいわけだから、見る方も気が楽だ。

Azabu

☆今年のラインナップをみると、教育活動の中に、料理コンクールで入賞だとか、化学グランプリで受賞とか、国際地理オリンピック国内大会で銀賞だとか、個人の創造的才能の花が開いているニュースが多い。

☆これ以外に、今年もニューヨークで行われた模擬国連国際大会で優勝しているから、掲載されていないものはもっと多いだろう。

☆この教科書から外に飛び出だす才能はいかにして開花するのだろうか?もともと教科書を使っていないというのは大きいだろうし、上記のラインナップにもあるように、調理実習を嬉々として行う姿に、もともと好奇心旺盛な生徒が多いことがわかる。

Photo
(写真は同校サイトから)

☆しかし、もちろん、教科書をはみ出たり、男子生徒が夢中になる調理実習が行われているということは、そのプログラムが魅力的だからといのは見逃せない。

☆調理実習やボランティアも、そのグローバルな文化的な背景を探索する姿勢が埋め込まれているはずだ。学園の周りには大使館も多いから、学校をでて、大使館フィールドワークもやる。地理や歴史の合科教科もあり、その名も「世界」。

☆もし自分軸が大事なら、中高時代から世界や時代を認識するメガネをもつ必要がある。世界や時代を気遣う意識もなくて、自分はどこに立っているのか、何ものなのかはなかな知りえないだろう。

☆麻布といえば、「論集」とか「教養総合」というリベラルアーツが目立つが、そもそも教科書や教科の枠をはみ出るふだんの授業こそリベラルアーツの源泉だ。

☆そして、そんな授業に立ち臨もうとする破格の受験生はどうやってリベラルアーツな意識を前もって抱けるのだろう。それは言うまでもなく、学校の顔である入試問題をみて、気に入る気に入らないが関係していると思う。

☆麻布の入試問題を見て、思考力や表現力がたっぷり要りようであることは受験生もすぐにわかるし、読書が当たり前に好きだとか、活字に抵抗がないという、探究の土台ができていないと、この入試問題に臨むのは、しんどいし、社会や国語なんかは、クリティカルシンキングがどうしても必要になるというのもわかってしまうだろう。

☆創造的才能者のセンサーに引っかかるリベラルアーツ的な素養がぷんぷん漂う中学入試問題。学歴塾歴社会の防波堤になってほしいものである。

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