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2017年中学入試中間情報【17】麻布・桐朋・栄光・鴎友・雙葉

★今年は、麻布、桐朋、栄光、鴎友学園女子A、雙葉の出願数の前年対比が100%を超えた。このことの意義は大きい。というのは、これらの学校の入試問題は、いずれも高次思考≪higher order thinking≫を使う問いの比率が高いからである。

Azabu
(2016年麻布理科から)

★≪higher order thinking≫だから難しいということはない。むしろ、知識問題で正答率の低い難問はたくさんある。

★昨年の麻布の体内時計のグラウを予想する問題を見てほしい。条件と変化の関係総体を考える変換問題だ。難度はそう高くないけれど、≪higher order thinking≫のスキル「置き換え」を活用する問題。

★「置き換え」というスキルは、思考の王道。何せ創造的思考だとか直感的思考のトレーニングには欠かせない。

★集合論的論理を活用するときにも「置き換え」可能かどうか計算する。数学や理科は、「置き換え」操作が絶大。体内温度という身体現象を、上記のようにグラフに置き換えたり、最終的には関数方程式に置き換えてしまうのだ。もちろん、その逆も行う。

★議論をしているときに、因果関係の輻輳的な縛りを解くには、置き換えをやっていって、シンプルに引き算の美学を形成していくと、意外と解決がつくことが多い。

★これは、また別の言葉に置き換えると、サバイバル能力というのではないだろうか。そして、逆説的だけれど、この置き換え能力が身につくと、記憶力もパワーアップする。

★だから、麻布のような≪higher order thinking≫の入試を出題する学校の人気が高くなると、学びの質の転換が、受験業界全体で起こることになるはず。歓迎すべきことではないだろうか。

★それゆえ、思考力入試の人気が出だした2017年中学入試は、実におもしろいのである。

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