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2017年中学入試直前情報【23】 日能研のメッセージ 2科4科入試も骨太へ

電車に乗るとふと目につくのが「シカクいアタマをマルクする」という日能研の広告。「入試問題は学校の顔」という受験業界では人口に膾炙された言葉を1980年代に使い始めたのは同塾。

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★学校の教育の質は、入試問題に反映していることが多い。しかし、渋谷教育学園幕張のように、あまりにも応募者数が多い場合、どうしても採点しやすいさを優先せざるを得ないから、知識習得型の問題に偏りがち。

★そのことを知った上で、日能研はこの額面広告で、どのような問題を選択するかで、インダイレクトではあるが、入試問題に思考力型問題を出題し、教育の質を反映したほうがよいのではというメッセージを発信してきた。

★今月になって目にふれた横浜共立の問題も、筆者の考え方と自分軸をくらべながら、自分の考え方を主張する論述型問題。かつて栄光も、「ぼくの宝物」という200字作文を出題したことがあるから、古典的といえば古典的。

★しかし、思考レベルというモノサシをあてることで、たんなる思考力の問題ではなく、IB(国際バカロレア)でいえば、高次思考≪higher order thinking≫の入り口あたりのレベルの問題。

★もし、すべての私立学校が、このような高次思考力の問題を出題するようになれば、中学入試は知識習得だけではなく、知識を活用し、しかも小学生ながら自分というのを見つめ、社会というものとのかかわりに視点が転回する可能性がある。

★いずれにしても、このような問題を出題する横浜共立や栄光が、良質教育をやっているのではないかという推察はできよう。

★したがって、新入試で思考力入試とか英語入試とか開発されているが、肝心の2科4科入試でこそ、思考力型問題を出題することも大事なのである。

★生徒募集が多くても、高次の思考力・判断力・表現力を問う問題を渋谷教育学園幕張あたりが挑戦してきたら、知の競争の活況を帯びている千葉エリアはさらに盛り上がるだろう。

★中学入試は、合否は最終的に必要だが、小学生の未来を考慮すれば、成長思考ということを優先的に考えたい。そのためには、入試問題は大事だし、その背景にある高次思考力を養える各教科の授業が重要となろう。

★オプションももちろん大切だが、やはり授業そのもので勝負をしてほしい。というのが日能研のメッセージではないだろうか。だから、「がんばれ中学受験生!」と言えるのだろう。

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