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2017年中学入試中間情報【16】勢いのある大学付属校

★2017年首都圏中学入試では、大学付属校人気とは必ずしも言えない。出願総数が前年を上回っているところは、明大明治、青山、早稲田実業、立教女学院、東洋大学京北、早稲田高等学院、日大二中、日大三中などである。大妻グループや共立グループ、芝浦工大なども大学付属校であるが、進路という点で、他大学志向である。やはり、市場が「大学付属校」といえば、いわゆる早慶、MARCH、日東駒専と呼ばれているカテゴリーの大学を思い浮かべることだろう。

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★こうして見ると、大学がスーパーグローバル大学だったり高校がSGHだったり、「不易流行」という動きが世に伝わっている学校が勢いがあるということだろう。

★一方、日大二中や日大三中は、日大志向でもあり、他大学志向でもある。安定した大学進学実績を出し続けているし、文武両道だから、日大ブランドをしっかり守っている。

★両校ともキャンパス空間がなかな心地よいし、日大二中の図書館などは建物だけではなく、司書・司書教諭陣の教養が学内に広報される「なんだりかんだり」という図書館だよりが、サイトで定期的にアップされている。

★海外研修などグローバル教育もきっちり行っている。決して派手ではないが、独自に新しい情報を収集し、生徒にいまここで最重要な学びの環境を創る手堅い教師がいるのだろう。

★意義ある学園生活をおくり、進路先も安心安全。そして、何より人気の根底にあるのは、強いサバイバル能力が身につくということではないか。

★ハイパー不確実な時代に、吉田松陰の最年少門下生で、劣勢だった新政府軍を幕府軍を撃破する大逆転に導いた小ナポレオンとまで言われている山田顕義の“Soul”が流れているのだろう。

★山田顕義が小ナポレオンと言われるのは、軍事の指揮官として優秀だったということだけではなく、日本の現在の法制度の基礎をつくり、日本大学という大学を創設したことによる。

★そして、日本の現在にいたる法体制の基礎をつくったとはいえ、彼の志は、フランス法制度をモデルにしたかったのであるが、法典論争でドイツ法制度グループに勝利することはできなかった。彼自身は、おそらく松陰を思い出しながら、抵抗権を埋め込みたかったのかもしれない。

★いずれにしても、近代軍事制度や近代法制度、近代教育は、当時はすべてイノベーションだった。それを駆使し、思想的にはクリティァカルシンカーとして抵抗権も考えていたとてつもないサバイバーだったと思う。

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