世界の創り方【02】World Making Systemの循環
☆「Multiple Experiences System」(多様な体験系)を見るとわかるが、日本の教育の中高のカリキュラムに少し重なっている。欧米は完全に重なるが、日本の場合は、STEAMやPOLITICS、ECONOMY、PILOSOPHYは一部重なっているが、ほとんどが教科のKNOWLEDGEに集約されてしまう。
☆これだけでも、日本の教育が偏りがあることがわかる。しかし、同時にKNOWLEDGEは必要なのだ。だけれども、知識があってそれから思考だという因果関係からは解放されたほうがよい。KNOWLEDGEも知識体験という一つの経験に過ぎず、固定された優先順位はない。どこから体験してもよいのだ。
☆さて、体験系を十分にこなしたとして、そこから何を得るのかは、人によってかなり違う。違うのは大いに結構なのであるが、気づかないまま終わってしまう場合がある。そこで、体験は、3Xという学びの循環系が加わる必要がある。なんらかの「気づき」というものが、すべての人に生まれるには、ただ一方的に講義しているだけではうまくいかない。
☆そこで、最近アクティブラーニングということになっている。しかしながら、このアクティブラーニングのような3Xも、ただ循環しているだけでは、結局は気づいてよかったで終わる。
☆3Xは回せばよいというのではなく、その循環に世界の創り方という思考系とつなげる必要があるわけだ。もっとも、何回も回しているうちに、生徒の方で自然と思考系を結び付けていく場合がある。そして、議論するから、1人気づくとそれが伝播していくというおもしろいことがおこる。
☆しかし、それはプログラムとしてあえて思考系を挿入しないで、自生するのを待つかそれとも挿入して促すかは、意思決定しなければならない。
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