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2017年東大合格情報の季節【01】東大推薦入試合格数

昨日2月8日(水)、東大推薦入試の合格者及びその数が発表になった。100人程度の定員だったが、今年は71名。昨年は77名だったが、さらに100人を割った。

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☆学習履歴や東大に入ったら自分は何を探究したいのか構想まで書くアプリケーションを出して、その段階で合格した生徒が、センター入試の結果でばっさり切られる。

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☆もっとも、教育学部と薬学部は事情が違ったみたいだ。おそらく、両学部を志望する生徒は、もともと人間的にも学力的にもバランスがよい生徒が多いのだろう。

☆クリエイティビティというより、使命感と知識・論理思考のバランス。しかし、だとしたら推薦入試でなくてもよいかもしれない。そういう意味では、法学部もそうなのではないか。まさか法創造がメインというわけでもないだろう。

☆いや実際はそうなのかもしれない。だとしたら、センター入試は必要だろうか?

☆必要であっても、8割以上出来ている必要もないではないだろうか。9割ではなく、8割だから少し考慮しているということだろうか。

☆東大推薦入試の論文試験の内容は実におもしろい。そういう問題を通過して、センター入試でさらにというのは、なにかもったいない気がする。

☆もっとも、クリエイティビティが豊かな生徒は、そもそも東大にいかなくてもよいという考え方もある。

☆しかし、歴代財務事務次官は、そのほとんどが東大法学部卒。強欲資本主義の終わりを迎えた今、新しい資本主義形成の道を拓く喫緊の課題がある。制度設計を脱構築して市場経済を活性化するには、法創造は極めて重要な営みだ。

☆従来の入試制度では、そういう人材をなかなか輩出できなかったのであるとしたら、東大推薦入試はその突破口になる可能性というか期待がある。

☆東大合格者発表の季節。どこの学校から何人合格したかということは大いに話題になるが、日本国家を支える官僚養成機関であり、国民の健全で頼りになる奉仕者を育成する機関であることはほとんど議論されない。

☆官僚が、財務事務次官を早稲田や慶應やそれ以外の大学出身者から登用するというのなら、何も問題ないが、そうでない以上、東大はたんなる大学入試改革という話だけではなく、政府と官僚の制度設計という視角からもとらえなければならない。

☆もちろん、グローバルな時代にあって、国家も変容しているし、必ずしも国家が経済社会を創っているのではないかもしれない。しかし、政府資産は、毎年増えており、680兆円くらいある。政府の隠れ資産は世界第2位であるとも言われている。借金大国というのは、良く聞くが、政府資産の話は、官僚は積極的に話さない。なぜだろう。控えめな性格?。なわけはない。戦略的な言動に過ぎない。

☆ともあれ、いったいそれはどのように有効活用されるのだろう。かくして、市場経済において、官僚は関係ないなんてことは、当然だが、およそない。

☆そこの主要メンバーが東大出身者で占められているとしたら、どういう人材がそこで学ぶかは、国民としてはクリティカルシンキグを発動しなくてはならない。

☆今回の学習指導要領改訂は、このクリティカルシンキングを育成しようとアクティブラーニングを導入するのだから、文科省はさすがだと言わざるを得ない。いろいろ今問題になってはいるが。。。

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