2030年教育動向(17)大妻中野 さらなる進化 強い学習する組織へ
☆2月4日、大妻中野の中がう入試は、新思考力入試で幕を閉じた。9回にわたり、大妻中野の在校生や合唱部が、受験生に、同校サイトでエールを贈った。中学受験では、塾の先生が、壮行会をやったり、入試本番早朝から握手をして激励するのが受験の風物詩だった。
☆しかし、自分の努力を信じて、エネルギーをチャージしてがんばってねと合唱を贈る動画は、なかなかすてきだし、誰よりもチャレンジャーである生徒は勇気づけられたであろう。
☆教頭の諸橋先生から、合格発表を終えて疲れているにもかかわらず、所感メールをいただいた。一部ご紹介したい。
本校にとって【「新思考力入試」実施は、改革最終章への幕開けである】
という点を、お伝えしたいです。本日も校内では強烈に印象に残るシーンに出会いました。
○入試合否判定会議で、判定終了後、すぐに平成30年度入試における入試改革・教育システムに関する会議に移行しました。
「入試最終日に、次年度を飛び越え、再来年度の入試と教育システムについて話し合える学校」は、そんなに多くないと考えながら、少々感動しました。○更にその後、国語科主任が「国語科の先生、ちょっと集合願います」と軽やかに宣言。
「新思考力入試」論述問題、受験生の答案について、記憶に新しいうちに再確認・共有が行われたとのこと。
早朝からの入試業務、採点が終わり、会議が終わった更にその後の疲れは相当なもの。にもかかわらず前向きな意欲とそれに快く対応する先生方に、同僚ながら感動しました。○再確認をしたくなるような素晴らしい答案が実に多かったという点が何より嬉しいことでした。
会議では、印象に残った受験生の回答文章をあえて「音読」。読み上げで全先生方に披露、共有。皆さんから「おおっ!」と感嘆の声があがったのも印象的でした。
もちろん会議後には、共有フォルダ内でスキャンした全受験生の回答が個人名を伏せて全教員に送られました。
「新思考力入試」は試験開始後、全先生方に配布され、「今後の大妻中野の指針」であるという説明とともに、全員が挑戦してみることに。
先生方が空き時間を利用して問題と向き合う姿は、これもなかなか感動的。
☆簡潔にわかりやすくまとめてくださっているが、結構暗号めいた書き方をされている。たとえば、「改革最終章への幕開け」とある。ここ3年間毎年改革をしてきたが、さらに改革しますからねということだろう。
☆また、「入試最終日に、次年度を飛び越え、再来年度の入試と教育システムについて話し合える学校」。つまり、今年から2年かけて行う新たな改革に対応する入試のシステムということなのだろうか?
☆一体何が起こるというのだろう?おそらく4月前にはリリースされるだろうから、今から楽しみだ。それにしても、入試が終わるや、次の改革準備。この俊敏力は何を意味するのだろう。それは次のコメントの中にある。
スピードが早まるばかりの社会全体の流れ。社会のガラパゴスといわれる教育界では、一歩の遅れが結局生徒を悲しませる結果となる。宮澤校長のリーダーシップはもちろんのこと、教職員のフットワークが一段と軽やかになっていく大妻中野は大丈夫だと、あらためて感じた本日入試最終日でした。
☆なるほど、すばらしき学習する組織。トップダウンとボトムアップの相乗効果を生み出す諸橋教頭のコーディネート。脱帽です!
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