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2030年教育動向(18) アサンプション国際小学校 全学年全教科で「主体的・対話的で深い学び」

☆文部科学省は14日、2020年度以降の小中学校の教育内容を定めた次期学習指導要領改定案を発表した。細かいことから大きなことまで、各メディアはいろいろな角度から発信しているが、要は思考力と英語力の強化がメイン。

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(聖母被昇天学院小学校は、今年4月からアサンプション国際小学校になる。校名変更、共学化、英語力強化、オールアクティブラーニングに進化する。教職員一丸となって、定期的に研修する学びの組織が形成されている)

☆国語における語彙力を身に付けることに力を入れるとか、プログラミングを導入するとかは、主体的・対話的で深い学びと密接に関係していて、要は思考力という有機的な思考のアルゴリズムの形成の話。

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(思考スキルを思考のツールで共有するメソッドを内製研修で実施している)

☆アサンプション国際小学校は、そこの研究をすでにしていて、ブルームのタキソノミーをアサンプションの現場に脱構築した。「知識・理解→応用・論理→批判・創造」という単なる分類ではなく、「共有→整理・振り返り(→再確認)→創造→・・・」というアクティブラーニングのフローチャートがシェアされている。

☆「(→再確認)」があるというのは、ちゃんとループフローチャートになっていて、ある意味グレゴリー・ベイトソンのサイバネティックスが基礎になっているメタコミュニケーション理論に行きついている。

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(研修で共有したアクティブラーニング=主体的・対話的で深い学びを授業実践しているところがすごい)

☆もちろん、先生方は理論から学んだのではなく、アクティブラーニング研修を通して、学びの組織に進化していく中で、理論を追体験し、やがてはそれを超えることになる。

☆それにしても、急速に進化している。2017年度の小学校入試が大人気になったのも、その先生方の熱気とホスピタリティとシステマチックな授業観が、これならうちの娘や息子の未来が開けると確信したからに違いない。

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(研修で共有したコンセプトマップも授業で活用)

☆小学生の親が未来を考えたとき、それは2030年あたりを見つめている。今から12年前の2005年に、スマホも、タブレットも、SNSもこんなに普及していなかった。まして、これから12年経ったら、想像を超える変化が起きている。

☆これまでの知識では、追いつかない。むしろ自分が新しい知識を創造する側に立つことにならなければならない。それには、メタコミュニケーションができなければならないわけだが、従来の日本の教育では、それが育たたない。

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(アサンプション国際では、教師は全員タブレットを活用して、研修や授業を行っている。生徒ももちろん1人1台で活用できる環境が整っている)

☆さりとて、世界を変えるのはそう簡単ではない。ところが、聖母被昇天は、カトリックミッションがあるから、自ら先頭に立って動き始めた。

☆アサンプション国際小学校は、ある意味、知の方舟ノアである。2018年から、18歳人口が激減するという2018年問題があるが、小学校や中学校は、その波が既に前倒しで訪れている。

☆そして、何よりすてきなのは、学びの組織として研修を行い、授業で実践し、保護者会や公開授業で、どんどんその成果をオープンにしているということだ。すでに昨年も行われたが、今年になってからさらにその頻度はあがっている。

☆少子化と経済低迷の時代でありながら、生徒が集まるアサンプション国際小学校の教育。その秘密はそこらへんにあるのだろう。今後も注目していきたい。

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