世界の創り方【05】新しい塾あらわる テク部×進学塾メイツ
☆模擬試験会社などは、エンジニアリングが必要だから、エンジニア集団を自前で持っているところもある。しかし、彼らは、あくまでもテストの採点処理や成績処理をサポートするのがメインで、授業そのものをサポートすることはない。
☆なぜなら、一般に授業というのは、教師が主導するからだ。ところが株式会社メイツが運営する両方の塾は、主導するのは生徒自身。それをサポートするのは、iPadによる学びのシステム。そのシステムでも生徒がわからない場合に、ようやく講師が登場する。
☆講師も、そのつど生徒の学習状況をiPadに打ち込んでいるから、学習方略をデータによってデザインできる。まったくもって、主体的な対話的な深い学びができるのである。
☆この一見、KNOWLEDGE体験をしていると思われる空間だが、そこでは、3XLearningが埋め込まれ、どこでわかるわからないかが、アルゴリズムになって進行するから、プログラミングをデバイスで行っているわけではないのが、結果的にアルゴリズムで学びを行っている。
☆ところが、この春、進学塾メイツは、プログラミング思考(これはロジカルで、クリティカルでクリエイティブな思考にも実は深くつながっている)を前面に出す無料体験学習を立ち上げる。
☆コースは3つで、それぞれ素材は違うが、実際に手を動かしながらモノづくりをし、そこにiPadでプログラミングする工程を挿入している。Learning by makingの手法を活用しながらプログラミング思考の体験を積んでいけるようにカリキュラムデザインされている。参加者数12名というのも、実はラウンドテーブルを活用した哲学授業の基礎をちゃんと踏まえている。
☆授業をサポートするエンジニアリング集団を自前で構えている学校は、今のところないだろう。学びの最先端は、学校ではなく、新しい塾にあったとは、静かな衝撃が走る2017年ということではないか。やはり学びのエポックメイキングな時代なのであろう。
| 固定リンク
「21世紀型教育」カテゴリの記事
- 新しい対話の時代 自然と社会と精神とAIの循環ネットワーク (2023.08.12)
- 石川一郎先生のメタファー対話(2021.08.22)
- 学習指導要領の再定義の必要鵜性?(2020.08.28)
- ホンマノオト21に移動します。(2018.07.25)
- 【聖学院 生徒の未来を創るコンフォートゾーン(2)】(2018.06.28)
最近のコメント