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2017年東大合格情報の季節【06】 東大合格 多くの学校でシェアか?

☆サンデー毎日(2017年3月26日号)によると、今年東大合格者1名を出している首都圏の私立学校の顔ぶれが多彩。開成は36年連続1位で、159名合格者を輩出したが、昨年に比較すると11名減。麻布も77名合格者を輩出したが、昨年にくらべ17名減。桐朋にいたっては、今年の合格者は8名で、昨年に比べて12名減。

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☆学校当局にとっては、喜ばしいことではないが、その分他の学校の合格の機会が増えるのだから、東大の合格の在り方としては望ましい。とはいえ、一握りの学校による東大合格者の寡占状態はあまり変わらないが。

☆同誌に掲載されている東大1名合格の首都圏私立学校は次の通り。

埼玉)

正智深谷、本庄東、浦和明けの星女子、川越東、開智未来

千葉)

日大習志野、芝浦工大柏

東京)

大妻、かえつ有明、共立女子、明大明治、普連土、山脇、京華、京華女子、東京電機、女子聖学院、成立学園、安田学園、共栄学園、品川女子学院、青稜、田園調布学園、宝仙学園、淑徳、聖徳学園、創価、

神奈川)

横浜女学院、横浜清風、日本女子大付属、鎌倉学園、神奈川大付

☆これら32校のうち、10校、つまり、31%は21世紀型教育を実践。その中で先鋭的21世紀型教育を実践しているのが、正智深谷と聖徳学園だが、21世紀型教育推進校が首都圏の私立中高一貫校の市場の数では30%であることを考えれば、21世紀型教育では、大学合格実績が出ないのではというのは、全く因果関係のない先入観あるいは時代錯誤であることを証明している。

☆また、高校入試の市場では、10%を切るから、むしろ、21世紀型教育推進の方がパワフルであるという見方もできる。

☆高校入試では、21世紀型教育は関係ないではなく、むしろ要望が高まっているのは、そいう背景にがあったのではないか。

☆大阪のアサンプション国際と香里ヌヴェール学院が、今年4月からいよいよ21世紀型教育を実践していくが、高校募集が一気に増えたのは、中学入試と高校入試の21世紀型教育に対する認識の差異である。それが、小さな違いではなく、結構大きいのかもしれない。

☆そういう意味では、高校入試からスタートする正智深谷の存在は、21世紀型教育が、質の高さと力強さの両方を持っていることを世間に広める重要な役割を果たすだろう。

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