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2017年東大合格情報の季節【07】 洗足の野望 

☆サンデー毎日(2017年3月26日号)によると、洗足学園の今年の東大合格者数は9人。昨年が2人だから、大躍進なのだろう。しかも、鴎友学園女子が8名だから、このたった一人の差は、洗足当局にとっては大きい。

☆というのは、外から見ているから、あくまで憶測だが、洗足はグローバル教育か東大依存型学校か、あるいは脱偏差値か高偏差値か迷ってきた。

☆ハーバード大学など米国アイビーリーグに進路を決める生徒もいるぐらいだから、グローバル教育の道を絶とうとしているわけではないが、まずは東大を固めてからでよいのではないか。高偏差値をゲットしてからでよいんではないか。

☆そういう官僚型のブレインがいるに違いない。まずは知識がなければ創造的思考力なんて無駄だし、たわごとだというのは、官僚主義的考え。

☆おそらく音楽というリベラルアーツを縮小してきて、人気を勝ち得てきた歴史があるから、当然かもしれない。

☆一方、鴎友学園女子は、「創造」を理念として人気を獲得してきた学校だ。しかし、昨年7名が8名になっただけで、「創造」を理念としていたのでは飛躍がない。どうだやはり実利主義の方が勝てるだろうというのが、洗足の中の官僚主義的ブレインがひそかに思っていることだろう。

☆創造主義か実利主義か。サバイブするには実利主義が重要かもしれない。さて鴎友学園女子は、どうするのだろうか。

☆理念を捨てることはまずないが、創造教育プログラムのイノベーションは必要だろう。

☆いずれにしても、これで洗足は、頌栄や吉祥女子よりも偏差値的に高いポジショニングを盤石にした。

☆鴎友学園女子と共に、いわゆる女子御三家の一角雙葉を追い抜く準備は整った。受験業界言説女子御三家幻想を払拭する動きは加速する。

☆洗足が迷うことなくグローバル教育を選択して、この実績を出し続ければ、鴎友学園女子と共に、東大の人数で受験言説を払拭するのではなく、理念で払拭できるのだが。学内政治は、そう簡単ではあるまい。

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