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2017年東大合格情報の季節【09】 かえつ有明 学びの基盤 

☆今年かえつ有明から東大、京大の合格者が1名ずつ輩出された。同校サイトによると、東大に関しては3年連続。小学生から大学までの帰国生入試に詳しい(株)スタディエクステンション代表鈴木裕之氏によると、今回の合格者は、両者とも、中学からの帰国生グループではなかったということだ。

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(かえつ有明の高2の理科の授業のシーン。仮説を立てて実験して議論するのは日常的な学びになっている)

☆帰国生は、おそらく海外大学へいよいよ進学し、一般の生徒は、東大、京大をはじめとする世界大学ランキングが高い国内大学に進学するのだろう。

☆東大に向けて特別授業があるわけではなく、自分のやりたいことができる大学を探し選択した結果そうなるということだろう。

☆世の中、主体的で対話的な深い学びを試みようとしているが、かえつ有明はそのような学びの組織にすでになっている。

☆それを、今年4月新中1から、徹底しようというのである。ある意味帰国生がたくさんはいり、サイエンス科やプロジェクト科による探究学習の環境が浸透したから、自然発生的に学びの組織ができた。

☆この組織はしかし自覚しないと雲散霧消するのが常だ。したがって、持続可能にするために教師全員がアクティブラーニングを徹底していこうということなのだ。まず新中1から始めようと。高校から入学するプロジェクト科は、すでにそうなっていて、今年3年目を迎えている。

☆東大を頂点とする学歴社会で椅子取りゲームをするために、受験勉強態勢を行っている学校とかえつ有明のように学びの組織の持続可能性を徹底する学校と明快に色分けができる時代がやってきたということではなないか。

☆そうそう、そのどちらでもない学校は、なまぬるいがゆえに、予測不能な激動の未来において、吐き出されてしまうだろう。学校経営はいずれにしても不退転の覚悟を前提とする時代になった。

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