2017年東大合格情報の季節【10】 豊島岡女子に期待するコト
☆今年の豊島岡女子の東大合格者数は21名。昨年40名だからどうしたのだろうと思う人も多いだろう。しかし、10年さかのぼってみると、昨年が目立つだけで、当局は、いつも通りという感覚だろう。
☆それに、同校の今年の京大合格者数は、インターエデュによると、 9名で、昨年の3名に比べれば飛躍ではなかろうか。
☆そんなわけで、豊島岡女子の大学合格に向けての教育は盤石であることに変わりはない。
☆この豊島岡女子と人気の肩を並べる女子校というと、桜蔭、女子学院、雙葉、鴎友学園女子、洗足学園などなのだろうが、唯一豊島丘女子の特色は、2日校であるということである。
☆つまり、桜蔭、女子学院、雙葉の併願校としての存在価値が優位な学校なのである。
☆2月1日に入試日を設定している学校は、明確に第一志望者が存在しているが、2日入試は併願が前提である。
☆もちろん、豊島岡女子第一志望者はいるだろうが、圧倒的に併願校としての存在感が高い。
☆しかし、このことが、豊島岡女子に他の女子校にない絶対的に優位な条件を創り上げる可能性があるのだ。
☆もちろん、現段階ではまだ豊島岡女子の古き良き理念に固執してるから、いわゆる女子御三家という独特のカラーを持つ学校を受験したそれぞれの生徒を受け入れたり、高校から90名も募集したりという、ちょっと考えると理念ショートしてしまうよな事態を招いている可能性が大。
☆ここをきちんとクリアするプログラムが、外から見ているとなさそうだから、想いと実態のギャップが生まれている可能性もある。実際に多様な問題を抱えていることを想像するに難くない。
☆しかし、このギャップを解消しようとすると、むしろ先の他の5つの女子校を包括できるメタ理念を創ることができるということにもなるのだ。
☆哲学教室も5年目を迎えると同校サイトには記事が載っている。5年も行っているのなら、多くの教師がその哲学的対話を活用しているだろうと思う。ということはそろそろメタ理念制作のタイミングではないか。
☆もしも、そんなことになったら、受験言説である「御三家」呪縛から子どもたちは解放される。高校入試という学歴社会の再分配のシステムに一矢報いることもできる。
☆いずれにしても、そのような呪縛や学歴社会の再分配システムがあること自体が、先進諸国で女性の社会進出のランキングが低迷していることと深く関係しているのである。学歴社会は自ずと男女格差の温床である。
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