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20世紀型教育と21世紀型教育の大きな違い

☆ある友人から聞いたのだが、東海エリアで行われた入試報告会で、かなりネボケタ、そして決定的に間違ったお話をしている塾があるという。その入試報告会は、関西と東海、関東の大手塾の重鎮が集い、パネルディスカッションを行ったようだ。

20vs21

☆議論のトピックとして、関東で巻き起こっている21世紀型教育や思考力入試についての話題も設定されていたようだ。これは東海や関西でも広がるのだろうかと。

☆そのとき、「まあ、今21世紀だから21世紀型教育でしょうね」と笑いをとるような展開があったり、「偏差値の低い学校が思考力入試をやるんでしょう」という、これがもし本当だとしたら、失言に近いトークだと思うが、そのあとのフォローがこうだ。

☆「もはや中学受験人口は縮小しているから、偏差値の高い学校しか市場の競争はない。だから、偏差値の低い学校は2科4科やろうが、思考力入試をやろうがどちらでも同じだから、いろいろやるのは、問題ないのではないですか。これからは21世紀型教育ですよ。とにかく塾回りされても、生徒がいないですから、無理ですよ」と。

☆こんなくだらないトークをありがたがって聞く学校がもしもあるとしたら、実に不思議であるが、こんなことを言っている塾は自暴自棄というか破れかぶれになっているとしか言いようがない。21世紀型教育という新市場を創出すれば、そうはならないだろうに。実際にすでにそういう新しい塾は出現しているから、塾の栄光盛衰ということだけかもしれないが。

☆いすれにしても、20世紀型教育は、20世紀だからというわけではないのだ。仕事の階層構造を固定化させる教育を近代国家レベルで確立させたという意味があるのだ。

☆近代国家レベルで、この階層構造を安定させる市場経済を作ったのは後にも先にもない。そして、この市場経済が、格差を生み出し、グローバルイシューを生み出していることも、説明は不要だろう。二つの世界大戦は、そのことの抱えるリスクの大きさを象徴している。

☆2つの世界大戦の反省はしているものの、この構造を温存しているのが20世紀型教育である。だから、変わらないでよい、20世紀型教育でよいと嘯くのは、本来的な民主主義や公正的正義に基づいた市場経済としては、本当は重大問題なのだ。

☆そこで、それを創造的に問題解決するために、ヒエラルキーからネットワーク型構造にパラダイムシフトする動きが1989年ベルリンの壁が崩れたときを起点に本格化した。

☆いや、トランプ大統領が登場してそんな世界は分断されるよとこれまた嘯いていると、本当に子どもたちの未来をだいなしにする。

☆いま起きているのは、残念ながら20世紀型教育から21世紀型教育への完全シフトではない。まだその過渡期。つまり、21世紀型教育にシフトする人々と20世紀型教育に閉じ込められる人々との構造的格差なのである。

☆だから、トランプ大統領のようにな20世紀型アッパークラスの人々は、このシフトが自分たちの利益を劣勢にするから、自己利益を保守するために分断的な行動をとっているのである。

☆ところが、そのアッパークラスの中に21世紀型の人々がいる。彼らは、グローバルネットワーク型のコラボレーションをしながらビジネスをマネジメントしているから、実際には、20世紀型アッパークラスが行っていることを足場に自由に越境的に生活をしている。この世界は、階層構造がない。才能に対するリスペクトがお金になるだけなのだ。

☆20世紀型ビジネスをやめてしまえば、みんなが21世紀型ビジネスにシフトできる。すべての人がクリエイティブクラスである。すべての人が創造的才能者である。

☆しかしながら、それには創造的思考=STEAM×ビジネスマネジメントというソフトパワーを土台とする21世紀型能力が必要なのである。

☆欧米や、シンガポール、マレーシア、インドネシア、インドなどでは、この創造的思考教育がかなり広まっている。だから、階級構造を超えるクリエイティブクラスが存在し、貧困格差と構造格差の二重構造になっている。

☆ところが、日本は、構造格差は国内ではない。あるのは貧困格差だけである。だから20世紀型教育でいくのだと嘯いていられるのだ。21世紀型教育はやりたければやればあという低い見識なのである。

☆ところが、このままいくと、極端な話、たとえば、シンガポールの国民は全員がクリエイティブクラスで、日本の国民は全員がヒエラルキー構造に閉じ込められてしまい、シンガポールと日本の関係が構造格差と貧困格差の二重構造になってしまう。

☆だから、21世紀型教育を実践している学校は、そのような未来にならないように備えているのである。そのような学校を20世紀型教育の指標である偏差値メガネでながめていては、子どもたちの未来を見誤るだろう。

☆2018年中学入試、あなたは、ヒエラルキーの中で椅子取りゲームに没頭する教育を選びますか?それとも、1人ひとりの創造的才能をビジネスに生かしていくクリエイティブクラスになるための教育を選びますか?

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