変化する学校の新しい特色 クリエイティブクラスのための21世紀型教育
☆昨夕、スカルノ・ハッタ国際空港からジャカルタの中心部に移動したが、予想通り、大渋滞。おもしろかったのは、ハイウェイのインフラや新しい建築物とまだまだ残っている昔ながらの家屋群の併存。
☆良し悪しは別として、進化と変わらないもののギャップがパノラマのようにそこにはあった。日本の戦後社会にも似ているが、やはり多様な人々の姿を見ると、日本とは違う。車も日本車が多い。特にトヨタ車が目立った。
☆戦後日本は、こんなに外国の車があふれることはなかっただろう。車に乗せてくれた知人によると、ハードは日本に頼らざるを得ないので、私たちはソフトパワーを重視するのだと。
☆この考え方は、なんとも悩ましい。日本はハードパワー重視で、東南アジア諸国はソフトパワー重視になるというのは、日本にとって望ましいことなのだろうか?友人は、生活基盤という意味で、ハードパワーは、必要不可欠だし、3億人弱のインドネシアの国民の雇用を支えるから、すばらしいことだと。
☆ソフトパワーは一握りの人間にしか仕事のチャンスがまだないと。しかし、そうはいっても、その希少価値は格差を生み出す契機でもある。
☆ケンビンスキーホテルの隣接のモールで食事をしたが、日本のフードショップがたくさん出店していた。インフラの仕事には、食文化もついてくる。たしかに大きな雇用を生み出している。
☆ハードパワーとソフトパワー。日本は前者で、東南アジアは後者。とはいえ、ソフトパワーは東南アジアの一握りの新たな階層クリエイティブクラス。
☆そして、このクリエイティブクラスとビジネスや外交交渉ができる人材が日本には必要であるが、まだまだ日本人はお金を支払って、その東南アジアのクリエイティブクラスにコーディネートしてもらっているという手法が多いだろう。
☆彼らといっしょになって、新しい文化を生み出していくクリエイティブクラスの育成が日本社会でも急務だろう。
☆私たちはまだ、ジャカルタをはじめ東南アジアの若いクリエイティブクラスの人々のソフトパワーのすごさに気づいていないのかもしれない。ジャカルタのマップをみたときにうっすら感じたのだが、実際に車で移動して、ハイウェイなどのインフラや車は日本の影響が濃いが、ロサンゼルスの車社会に似ているとも感じた。
☆ジャカルタを貫くチリウン河。この地理的条件は、ロンドンやボストンにも似ている。ストラスブールにも。もちろん東京や大阪にも。北部の港のエリアは、マンハッタンにも似ている。
☆ジャカルタの歴史はオランダと日本が深く悲しくかかわっている側面もある。そこから独立した時、彼らが学んだものは、日本の近代教育ではなかったようだ。
☆おそらくオランダの近代教育や日本の近世の文化だったのではないだろうか。つまり、ソフトパワー重視の技量。
☆いずれにしても、日本の教育はこのクリエイティブクラスを早急に育成しなければならない。
☆中学入試市場に話は戻るが、大妻中野や八雲学園、そしてベスト30で顔を出しているかえつ有明、桐朋、三田国際、工学院、栄光、立教女学院、富士見丘、鴎友学園女子、横浜女学院、香蘭、東洋大京北は、いずれもクリエイティブクラスを育成する21世紀型教育改革を遂行している。
☆では、ジャカルタの中高は、21世紀型教育なのか?まだまだだが、大学がそれを牽引している。シンガポール、マレーシアは中高も21世紀型教育を促進しているから、やがてその波はシンガポールにもたどりつく。
☆最近では、関西の塾も21世紀型教育をテーマにセミナーを行うようになってきた。それは、ICTやアクティブラーニングや4技能英語という手法教育の話ではない。クリエイティブクラスを育成する学びを追究する教育という話なのである。
【2017年3月1日から9日ホンマノオトアクセス記事ベスト30】
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