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三田国際学園 さらに力強い組織へ

☆三田国際は中学校の卒業式を終えた。同校サイトでは、新たな次元に飛び立つ生徒の逞しい姿、柔らかい心が映し出されている。また、2週間前には、高校の卒業式も行われた。戸板女子から共学の三田国際に変化した体制をよく支えた彼女たちの様子も、同校サイトで克明に描かれている。

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(大橋清貫学園長)

☆彼女たちは、その変化を受け入れたとき、すぐに大切なことに気づいたようだ。自分の学校は経営のために変わる、それはしかたがないことなのだと思う間もなく、多くの後輩が毎年入学してきて、彼らが自分たちの言動をモデルに新しい学園を創っているという事実に直面し、新しい学校を創るリーダーのバトンがなんと自分たちに手渡されたのだということに。

☆学校が変わるという現象にこだわるのではなく、組織は常に内生的に創り続ける変化が必要で、それがなければ変わらない精神は枯渇してしまう。こんこんと湧き上がる“Soul”は、日々創る行動によってのみ永遠なのだと。

☆組織変革と組織創造のマネジメントを体験して飛び立った彼女たち。三田国際学園の最高の贈り物を彼女たは手中にしたに違いない。

☆そして、先生方は卒業生を見送り、感慨に涙するも、すぐに新入生を迎え入れる準備にとりかかっている。改革の旗を掲げて3年。中学から高校までオール共学生がそろった。3年間で、定員を満たしたのである。

☆中1のインターナショナルクラスは3つで本科が2クラスという新体制。1条校でありながら、インターナショナルスクールの姿を整えた。両クラスの違いは英語で学ぶのか、日本語で学ぶのかの違いくらいしかない。

☆とはいえ、本科のメンバーも英語はガッチリ学ぶし、インタークラスのメンバーも日本語を学ぶ。おそらく6年間のうちに、全員がバイリンガルになり、インタークラスの生の中には、さらに多言語主義になっているというビジョンが見える。

☆がしかし、ただ放っておいてそうなるわけではない。教師も生徒も内生的に成長する体制が不可欠だ。

☆いったいその体制とはいかなるものだろう。その1つに、ネイティブスピーカーの教師の数が必要であるということ。日本人の英語の教師よりもその数は多くなるのは当然なのだが、このとき、学園の教師のコミュニケーションの質は格段とあがる。英語科の教師のみならず、英語でコミュニケーションし始めるということもあるが、それ以上にオープンマインドの雰囲気が広がらざるを得ないということなのだ。

☆しかも、緻密な話を積み上げていくとき、ICTを介して、書き込んでいくから、ロジカルなシステム思考が常となる。

☆それともう一つ、本科の生徒は「基礎ゼミ」というチュートリアル方式のリサーチの機会がある。インタークラスの生徒は、IBのエクステンド・エッセイ級の探究活動がある。一方、本科の生徒は、それに代わる「基礎ゼミ」があるわけだ。

☆そして、この基礎ゼミは、実は大学院レベルの研究に相当するようだ。なぜそんなことができるのかというと、研究者たる姿勢で学ぶのは生徒だけではなく、教師も研究者たる姿勢で学んでいるからだ。実際に博士課程をでている教師も多いため、たんなる論文指導の域を超えて大学の研究室のような雰囲気だという。

☆生徒の数も教師の数も大所帯になった。新体制はさらにパワーアップするようだ。いかなる新体制になるのか?大橋学園長は、「4月を楽しみにしていてください」と語った。

☆それにしても、ここまで学んでいる三田国際学園の生徒にとって、将来満足する大学はあるのだろうか?大橋先生は、「偏差値で選んでいる以上は出会わないでしょうね。やはり研究そのものにこだわり、自分の道を拓く大学を探すしかない。もし日本になければ、海外にでればよい。そのための準備を十分にしているのが、三田国際です」と。

☆自分が入れる大学を探すのではなく、自分の道が開かれる大学を探す。三田国際学園の学びは、偏差値向上のためではなく、研究を深め、その研究につながる大学を探すための学びである。

☆当然研究が深まり、その研究を続けようとしたら、学問レベルの高い大学を探し当てられるだろう。そのとき、その大学の偏差値が高いかどうかは関係ない。学問レベルが高ければ、そこに入るのは難関になるのは当然だが、研究したいという内発的モチベーションが、懸命にそこにアクセスする構えをつくりあげるということだろう。

☆今後三田国際の生徒は、英語のレベルはC1がほとんどになる。これだけで、多くの大学は門戸を開いてしまう。さらに深い研究成果ももっているとしたら、その力は偏差値を超えることになる。合格実績は自ずとでるよになる。

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