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希望の私学「工学院」【03】期待がかかる理由。 ハイブリッドインターナショナルコース IBからHBへ

☆2020年大学入試改革この話が2013年ころから急激に話題になり、今から3年前、つまり今の中3が中1に入学する時点で、彼らが卒業するときに直面する大学入試改革に対応するための改革が、多くの学校で行われた。

☆多くはアクティブラーニングを中心とする授業改革だったり、4技能英語に力を入れたりした。そんな中で工学院は、今の中3が中1のときから、順次授業改革、4技能英語へのシフトを大胆に行ってきた。しかし、最も力を入れたのは、グローバリゼーションの光と影の交差が生み出す予測不能な事態を乗り越える生徒のコンピテンシーの探索とそれを育成するカリキュラム改革だった。

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(高1オリエンに、マウント富士の中学のオリエンテーションから駆けつけたサインエンス担当の先生。ハイブリッドインターナショナルコースの科学は英語で行われる。学び方やカリキュラムシステムについて共有する時間となった)

☆そのコンピテンシーの開発のモノサシについては、すでに「思考コード」というメタルーブリックが開発されていて、日常的に運用されている。

☆しかし、カリキュラム改革は6年間トータルの有機的な関係総体がゆえに徐々に積み重ねられている。

☆本格的改革は、今の新中3から始まったが、その改革のプロトタイプは、新高1の内進生。授業改革、4技能英語、STEAM教育の導入など、戦後のインターナショナルな動きから、『ハイブリッド化』しているグローバリゼーションの行方を見据えたカリキュラム大改革が模索されてきた。

☆インターナショナルバカロレアというIBの教育はたしかにすばらしい。しかし、エスタブリッシュなエリートが世界の痛みを救う上からの社会作りのリーダーを育てる教育からなかなか抜けることができない。

☆そこで、工学院は、生徒1人ひとりの創造的才能のニーズに着目し、それゆえ、ハイブリッドな知的刺激の遭遇による好奇心、オープンマインド、クリティカルシンキングをカリキュラム化して、グローバル市民のリーダーを育てることにした。それによって、一握りの階層のための教育ではなく、全球市民社会に貢献しようと考えた。

☆IBからHBへ。カリキュラムそれ自体の改革プロトタイプを考案し、新高1から開始する。そのもっとも先鋭的な教育のモデルが、ハイブリッドインターナショナルクラスとなる。

☆同校サイトによると、

≪数・理・社・哲学を英語。週1新宿キャンパス≫

ハイブリッドインターナショナルコースではイマージョン授業を取り入れており、数学・理科(生物・物理・化学)・社会(現代社会)は授業の一部を英語で行っています。また週に1日は工学院大学新宿キャンパスで授業を行います。native speakerによる哲学や中国語の授業のほか、高大連携を図った授業やプログラムを展開しています。

(新宿キャンパスでの授業例 2107年度)
 1限 哲学 Philosophy in English
 2限 哲学 Philosophy in English
 3限 高大連携プログラム Lectures by Kogakuin University
 4限 中国語 Chinese
 5限 数学 Math in English
 6限 数学 Math in English

☆新宿キャンパスでは、大学のリソースも活用するということだが、もちろんこの発想には米国のAPやイギリスのファウンデンションのシステムの応用が横たわっている。

☆何気なく八王子キャンパス以外に新宿キャンパス週1ペースでのカリキュラムとあるが、ここに本邦初のカリキュラムイノベーションが埋め込まれたのである。 IBにもない全球市民全体に貢献する新しい教育のカタチとなろう。

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