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2018年中学入試のベクトル【11】 城北vs巣鴨 比較研究

☆来春、巣鴨は中学入試日を変更する。今まで2月1日、2日の2回だったのが、4日に3回目を新設する。これは城北と同じ設定となる。両校が互いに意識しているかどうかはわからないが、学校選択者側は、入試日が同じだと気になるものだ。そこで、比較をしてみよう。

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☆なんだ、大学合格実績のたんなる比較かあと思わる方もいるかもしれない。これが巣鴨と本郷、攻玉社などの比較となると、そうなってしまう。行事などのイベント等の違いはあるが、基本知識論理型思考をベースにした大学受験指導の強さの比較となるからだ。

☆しかし、城北と巣鴨の比較は、大学合格実績に到る学びのプロセスが違うということなのだ。どう違うのか?21世紀型教育と20世紀型教育の違いということだろう。両校のサイトを開けばそれは明瞭だ。

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☆城北が創設以来80年弱、巣鴨が創設以来100年以上という違いもあるかもしれない。両校ともやはりサバイブしてきただけのことはあって、その教育の質は豊か。にもかかわらず、城北はその安全地帯(コンフォートゾーン)に満足することなくチャレンジしている。

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(城北のブログには、タグ(カテゴリー)が表記される)

☆ブログのタイトル表示も、城北は画像とカテゴリーが明記される。見やすい!というだけではなく、カテゴリーからどういう教育が行われているか推察できる。ICT教育やアクティブラーニングも、ふだんの授業の中に埋め込んでいるのだということがわかる。

☆巣鴨も実際には新しいことをやっているのかもしれない。しかし、その表現方法からは、それはうかがい知れない。医学部の道に進むということになれば、巣鴨は優位性があるということはわかる。

☆しかし、それは同時に医局というピラミッド型組織の力学耐性を養わねばならない。おのずと21世紀型教育というわけにはいかないのかもしれない。

☆共感型コミュニケーションと規律型コミュニケーション。これが21世紀型教育と20世紀型教育の決定的な差異。城北と巣鴨の比較は、この差異が明快で、男子校を選択するときの指標づくりのヒントになる。

☆どちらの志向性を選ぶかは、私事の自己決定である。

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