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2018年中学入試のベクトル【13】 聖学院 入試改革 知の新システム

☆聖学院が、2018年中学入試改革を発表した。今回の入試改革は、ディプロマポリシー→カリキュラムポリシー→アドミッションポリシーとバックキャスティングの発想で、きっちりシステムが描かれている。

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☆自分の存在をつねに大切にする。知力も健康もGrowth Mindsetも。その豊かな存在があるからこそ、他者を受容できるし、社会に貢献もできる。Only One for Othersとはそういうことだと思うが、この生徒1人ひとりの存在が豊かになるには、中高6年間のそれぞれの局面で、教育の次元や方法などが違う。

☆それをきっちり上記の図や表で説明している。聖学院の教育の全貌を見えることができる。

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☆そして、この存在の成長の段階を、生徒自らがスッテプアップできるように、批判的思考と創造的思考、それに「難度」の3つの局面を活用出来るようにするというのが、思考力入試に映し出されている。

☆もちろん、2科4科のテストがあるから、そこでは知識論型思考が問われる。つまり、「知識論理型思考×批判的思考×創造的思考×難度」という思考エンジンが完成していると了解できる。

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☆スキル・コンピテンシーを日々鍛え、難度という軸で、自己陶冶への挑戦ができる教育であるということだろう。

☆しかしながら、他校の入試と決定的に違うところがある。それは「思考力ものづくり」という創造的思考の存在だ。

☆実は、この領域は、スキルやコンピテンシーの領域を超越する場である。従来の教育では、創造的な才能は、個人のものである。スキルやコンピテンシーは教育の中で鍛えるが、そこは個人に任せられた領域だった。

☆ところが、2045年は、スキルやコンピテンシーはかなりAIがサポートしてくれる。すでにパソコンを使っている私たちは、相当のサポートを受けているのだが、さらにそれは促進される。

☆そうなってくると、才能の領域に光があたる。一握りの生徒が天才なのでは、格差社会はなくなるどころか、悪循環がますます拡大してしまう。そこで、それぞれの才能を自己実現へ活用することができる教育プログラムが必要になる。

☆スキル、コンピテンシー、クリエイティビティの3要素を中高6年間で育成できる聖学院の新しい教育システム。今回の中学入試改革はそれを逆照射しているのである。

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