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2018年中学入試のベクトル【14】 東京女子学園 進化急激 共学化の波を突き抜ける 女子校ルネサンス!

☆今、東京女子学園が急激に進化している。共学化の波を突き抜ける勢いだ。昨年、プロジェクトチームや有志が集まって、思考コードをPBL型授業をやりながら、試行錯誤して創りあげていた。

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(PBL型授業と思考コードと教師と生徒のコラボの実践が同校サイトに掲載された!)

☆そして、今年3月教員全員にiPadが配られ、5月には生徒全員も1人1台になる。

参照記事)東京女子学園 教師と生徒が学ぶ組織

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☆「思考コードとiPadとPBL型授業」がそろった。これによって、ものすごいことが起こる。「歴史から、あなたは何を考え、感じますか?~東京女子学園の21世紀型社会科教育~」という同校サイトに掲載されている21世紀型社会科の授業の記事を読むとわかるが、「知識」というものが、「知識を得る」から「知識を共有化」し、「知識を普遍化する」という思考段階を経ているのがわかる。

☆「知識を得る」は自分ひとりでできるが、その知識が身近な生活にどう使われているのかそのイメージは人さまざま。それをチームでシェアすることで、生活に生きている「知識」の実態をシェアできる。

☆そして、それを学問知に掛け合わせて「普遍化」するのだ。自分が知っているだけではなく、身の回りとかかわりのある知識の実態を知るだけでもなく、それが世界共通の局面で「知識」としてあることを探求していく。なるほど「地球思考コード」だ。

☆小さな種を大きく育てる学びのパターンが、今回の授業では使われていた。

☆大事なことは、生徒が思考コードを活用し、今自分たちはどのあたりを思考しているのか、リフレクションしてシェアしていること。さらに、そのシェアした生徒の判断に教師から見た思考コードのポジショニングをフィードバックするところ。

☆生徒どうしの気づきが生まれるように教師はファシリテートする。それには思考コードというチャートがあるからこそ、その気づきが生まれる思考のポジショニングが確認できる。

☆その気づきがどこまで考えた結果出てきたのかという生徒の判断に対し、これまた思考コードがあるから、自分たちだけの知識から、もっと広く共有する段階に飛ぶにはどうするのと教師はフィードバックできる。

☆教師と生徒の学びの組織における「対話」とはこのような「基準」が必要。今までは、授業の達人の暗黙知に任されてきた。どんなにPBL型の授業を行おうと、対話を行おうと、基準が教師の暗黙知にあるとしたら、結局は一方通行型のままである。

☆情報格差があるところに、対話はない。共通基準がないところにオープンマインドな対話はない。

☆東京女子学園はそこをついに突破した。女子校では初めて突破したのではないか。

☆そしてさらに、iPad。これによって、生徒が「思考コード」でポジショニングを確認した痕跡をポートフォリオ化できる。これで、自分の思考の特性や思考の広がり深さを確認できる。つまり成長思考(Growth Mindset)をセイルフリフレクションできるのだ。ここまできて、はじめて主体的と言えるのだ。

☆「主体的・対話的で深い学び」と文科省は、次期学習指導要領で表明している。2020年には、タブレットやノートパソコンを日本の学校すべてにおいて、1人1台にしようという。

☆そのとき、「思考コード」や「ルーブリック」に基づいた成長思考のポートフォリオを作成しなければならなくなる。思考コードなどの基準を公開し共有し、それに基づいて対話思考を形成する必要がある。

☆そして思考コードがあるから深さがわかる。

☆しかしながら、この思考コードを学習指導要領で統一したらどうなるか?個性や創造的才能は統一できないから、そこは削除ということになる。子どもたちの学力はまたも知識技能に限定される。

☆独自かつ普遍という思考コードは、≪私学の系譜≫である「絶対矛盾的自己同一」を議論できるばでこそ可能なのだ。

☆では、公立学校はどうするか?それは、東京女子学園のような本物21世紀型教育を実践している私立学校との対話を始めるほかに道はない。あくまでも対話で、いいとこどりしようというお話ではない。

☆その対話ができてはじめて、日本の教育改革に希望の光が見えてくる。

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