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2018年中学入試のベクトル【17】 成立の飛躍の理由

☆2007年前後から共学校化や中学校開設を果たした学校の中には、勢いのある学校が多いが、成立もまた、2010年に中学を開設して、7年で、急激に伸びた私立学校の1つ。東大合格者がでたり、難関大学にもたくさん合格者がでたということも一つの証しであるが、何より学内の雰囲気が常にチャレンジングで、協働的で、教職員と生徒との間の信頼関係が万全だ。

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☆何ゆえに、そんなことがわかるのか?それは同校サイトの教育内容の表現の仕方がたいへん豊かだからである。たとえば2017年コミュニケーションキャンプ。新中2ひとりひとりがリーダーシップを発揮し、新中1ひとりひとりの中高6か年の学園生活を導く。

☆とはいえ、新中2だって、まだまだ成立ファミリーとしては経験値が多いとはいえない。新中1といっしょに学んでいくことに変わりはない。7年間で、生徒自らの力で、成立の歴史を紡ぎ、継承してきたその一つの象徴的な行事である。そんな様子が手にとるようにわかる記述なのだ。

☆要するに、多様なイベントの事実をきちんと露出しているだけではなく、そのコンセプトとそれが生徒の心身と言動にみなぎっている様子がわかるように書かれている。

☆外部のスタッフに任せっきりでは、こういう記述はできない。どうしても、事実と客観的な表現になりがちだからだ。

☆その記述から伝わる筆の力は、麻布や開成のサイトに通じるものがある。学内の先生が、生徒とリアルに接して感じたことを主観的に書くのではなく、学内外で共感されるように、ぎりぎりのところで主観的に記述している。

☆事実と多くの人を巻き込む共感性の高い主観性は、高感度な見識をもち、日ごろから生徒と対話思考をしていないと記述できない。

☆独りよがりではない教育の内容の質や生徒の感じ方を伝える教師の存在。成立の人気の秘密の一端はここにあるだろう。人気は、生徒募集を増加する。生徒募集が増加すれば、切磋琢磨して生徒が入学してくる。好循環が生まれ大きくなる。

☆このような私立学校が、たしかに増えていると実感している。中学入試の質の競争が、日本の教育改革の1つのプロトタイプになる可能性が見えてきた。成立の今後に期待がかかる。

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