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なぜ「対話思考」ができる教師がいる学校が注目されるか。 (4)

☆前回までは、対話思考E´の段階について語った。E段階の栄光とE´の麻布の話をしたのだから、もうそれで頂点に達したのではないか!そう思われる方もいるかもしれない。たしかに、そうなのだ。学歴階層構造社会の頂点にいるのだ。しかし、このよのなかには、超越論的世界がある。

HierarchyE

☆つまり、20世紀型社会は、学歴階層構造社会だが、21世紀型社会は、この階層構造はまだ崩壊してはいないが、次元を超えた世界を創りつつある。

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☆したがって、麻布や栄光は、頂点にあるというより、21世紀型社会の世界に最も近いポジショニングを確保しているといった方がよいだろう。

☆第4次産業革命が、それ以前の時代をすぐに一掃することなど、歴史を顧みれば自然ではない。引きづりながら新しい次元を開くというのが、歴史的変遷の自然な姿だ。

☆麻布や栄光と同じくらい、いやもっと21世紀型社会に近い教育を行っているのは、IB(国際バカロレア)だろう。というのも、一見E´のように思考対話の媒体としてシラバスがしっかりしているように見えるが、麻布と違って、国境を超えて共有できるシラバスであり、サマティブアセスメントとフォーマティブアセスメントを統合した「思考コード」になっている。

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☆つまり、F段階の思考対話ができているのだ。E&E´段階とちょっとしか差異はないではないかといわれるかもしれないが、麻布のシラバスは、世界標準の質はあるが、それが海外大学のアプリケーションのパスポート的機能までは成立していない。

☆第一、フォーマティブアセスメントという記述型の評価にもかかわらず、スコア化され、webベースで学校と教師と生徒とIB機構がシェアできてしまうというシラバスや評価には、麻布といえどもなっていない。

☆暗黙知としての「思考コード」を見える化し、webベースでシェアできるようにしておくことは、海外大学にアプリケーションを出す時に必要な準備事項なのである。これを、「グローバル高大接続準備教育」というのだが、当然これにチャレンジしている学校は今のところ21世紀型教育機構の学校しかいない。

☆もちろん、21世紀型教育機構加盟校が独自で作成している「思考コード」は、まだまだブラッシュアップしていかなければならないし、海外大学やスーパーグローバル大学などに、「思考コード」が承認されているわけではない。

☆しかし、準備無くして交渉は始まらない。これによって、IBというエスタブリッシュなファーストクラスの子弟や麻布とか開成のような学校の一握りの生徒のみだけが海外大学に行くのではなく、多くの日本の生徒にグローバル高大接続の道が開かれるのである。

☆夢みたいな話だと思われるかもしれない。しかし、そこに向かう過程で、F段階の対話思考を行っている学校は、多くの知のリソースやネットワークを増殖させていっている。

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