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4月16日首都圏模試保護者会に向けて(7)SGH校の意味 Beyond IBへの気づき

☆文科省が認定しているスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校は、全国に123校ある。平成26年から指定校を認定している。また時同じくして、国際バカロレアの日本語DP(ディプロマ)の機会を文科省はつくることを宣言した。この意味は何だろう?言うまでもなく、やはり時同じくして文科省が議論し始めた2020年大学入試改革及びそれに伴う学習指導要領改訂のモデル校作りということ、これである。

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☆SGHの趣旨について、文科省はこう説明している。

高等学校等において,グローバル・リーダー育成に資する教育を通して,生徒の社会課題に対する関心と深い教養,コミュニケーション能力,問題解決力等の国際的素養を身に付け,もって,将来,国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」事業

☆すぐにピンとくると思うが、実はSGHもIBも次期学習指導要領にも通底するコンセプトである。そして、2020年大学入試改革が行われざるを得ない切迫した日本の教育の外部環境の変化を意味してもいる。SGH、日本語版IB、2020年大学入試改革=高大接続改革は三つ巴なのである。しかしながら、それでいて3つの役割は違う。高大接続改革は、大学改革がねらいだから、違いは明瞭だが、SGHと日本語IBは何が違うのだろう。

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☆それは端的に英語のレベルである。SGHはCEFRでB2が目標。IBは、C1以上が目標というより、当然。しかしながら、すぐには無理なので、日本語の科目もあるよということ。

☆さて、しかしSGHの予算はもはや少なくなっているから、123校以上の認定は進んでいない。日本語版IBは、そもそも学校や自治体が予算を独自で立てなければならないから、結局は各自治体で1,2校実施するところがちらほら出てきた程度。しかも、IBクラスは25名くらい。

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(3月19日に関西学院大学で開催された全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会(SGH甲子園2017)において、富士見丘の高校2年3名がプレゼンテーション部門(英語発表の部)で優秀賞を受賞。同時に、優秀賞3校の中から1校が選出される審査員特別賞も受賞し、7月に開催される国際的な研究発表会「Global Link Singapore 2017」に最優秀校とともに招待されることとなった。)

☆IBはエスタブリッシュでファーストクラスの学校。また、もともとは外交官を中心とする国家レベルの仕事に就いている家庭の子弟の通う学校。海外で、彼らが通う学校システムがないところで、必要とされたというのが本当のところ。

☆それゆえ、日本のすぐれた学校において、今更IBシステムはなじみにくいという点が明らかになったというのが今回の文科省の試みの意義。ただし、IBのエッセンスを学ぶ動きは巻き起こった。東大推薦入試の問題も、IBの深イイ問題のエッセンスを相当意識しているぐらいだ。

☆そして、SGH指定校であり21世紀型教育機構加盟校でもある富士見丘及び順天のように、SGHのプログラムにIBのエッセンスを取り入れ、破格のフィールドワークを行い、英語のレベルもC1英語を目標にする学校が現れた。

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(順天のSGH活動報告書には、破格のフィリピンフィールドワークの探究の成果が掲載されている。)

☆目標というより、やらざるを得ないのだ。というのも、フィリピンやマレーシア、シンガポール、台湾などで実際にフィールドワークをして、貧富の格差の両方を見てくるのだ。貧困な状況を肌で感じるだけではなく、自分たちには経験したことのような富裕層の子弟の教育もみてくる。

☆そのジレンマにダイブする破格のフィールドワークにおいて、英語で考えて、議論してくるには、B2英語では無理なのである。おのずとC1英語を行うことになる。

☆つまり、ここにきて、富士見丘や順天は、Beyond IBを意識するようになったのである。21世紀型教育機構の加盟校が、21世紀型能力やスキルを導入しているだけの学校との大きな違いは、Beyond IBの構えがあるかどうかということである。2018年中学入試は、ここに気づく動きとなる。

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